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その後一言二言Aの墓に語りかけた猗窩座は、別れの挨拶を告げずにそっと立ち上がる。
またいつか会える。証拠も何もない考えだが、そんな気がした。
墓に背を向け、歩き出した直後。ふわりと、優しく包み込むような追い風が吹く。
その風の中に、猗窩座は友の声を聞いた。
『また会おう、猗窩座殿』
猗「……あぁ。またな」
童「猗窩座殿、今何て………?」
猗「お前には関係無い」
先程までの穏やかな顔とは打って変わり、すんっと真顔に戻った猗窩座は童磨の問いを一蹴した。
自分より少し背の高い彼を睨むように見上げる。見れば見るほど気にくわない。わざとらしい表情も、感情の起伏も。彼奴と似ているのは外面だけ。
対して純粋に笑い、怒り、悲しみ、それでも責務を全うする…そんなAの生き方は好ましく思っていた。
そんな彼女が、死ぬまで誰にも明け渡したことのなかった上弦の弐の位。これを気にくわない奴にむざむざと渡すつもりは毛頭ない。
猗「負けるつもりなどないからな。明日は全力でやらせてもらう」
童「勿論。俺も勝つつもりでいるから」
もし、こいつがAを忘れるなんて言わなければ、大人しく位を渡したかもしれない……いや、そんなことは有り得ない。
余計なことは考えるな。上弦の弐を、位を死守することだけを考えろ。
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煨(ウズミビ)(プロフ) - つるかめさん» 実は仲間です……((( 頑張って下さい!! (2020年11月1日 0時) (レス) id: eaf0a1c543 (このIDを非表示/違反報告)
つるかめ(プロフ) - �(ウズミビ)さん» わかりますさては仲間ですね…(????)((( できるだけ本家の設定を崩さず書くようにしますね…! (2020年10月31日 20時) (レス) id: 21a20e72bc (このIDを非表示/違反報告)
煨(ウズミビ)(プロフ) - つるかめさん» 本家の設定に沿って違和感のないように描写するの私も苦手で、、ほんとよく分かります、、 (2020年10月31日 0時) (レス) id: eaf0a1c543 (このIDを非表示/違反報告)
つるかめ(プロフ) - �(ウズミビ)さん» そう言っていただけて本当にうれしいです…!ですよね…最悪血鬼術とか身体能力を言い訳に無理矢理繋げることになっちゃいそうですが…;;; 私が書ける限りの最高のものにすできるよう頑張ります! (2020年10月30日 18時) (レス) id: 21a20e72bc (このIDを非表示/違反報告)
煨(ウズミビ)(プロフ) - つるかめさん» 本当に面白くて……つい一気読みしてしまいました、!戦闘場面の描写は難しいですし、時間もかかりますもんね……楽しみにしてます!! (2020年10月30日 17時) (レス) id: eaf0a1c543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つるかめ x他2人 | 作成日時:2020年8月12日 1時