じゅうご。 ページ16
『ただいまー…』
誰もいないのに、つい癖で言ってしまう。
会社の最上階に住んでいる俺達、いや俺は、イザナとほぼ同室だった。
ほぼ、というのは、イザナも部屋があるのに俺の部屋に住んでいたからだ。
そのせいで、いやそれに慣れていて、この数か月がすっごく長い時間に思えるのだ。
時折、カクちゃんや蘭、竜胆、他にも元東卍や元黒龍のメンバーが顔を出してくれる。
だがこの孤独に似た寂しさは、何を以てしても埋まらなかった。
イザナが海外に立って早くも数か月が経った。
電話する、って言ってたのに一度もない。
LIMEだって、俺が送ったらひと言来るか、既読スルーだ。
『……うそつき』
ずっと一緒だと言ったくせに、平気で俺を置いていく。
そもそも、イザナとはどういう関係かと言われたら、何でもない。
中学の時にイザナと“そういう”ことを致して、あれ以来何もない。
俺はゲイではないけど、なんかイザナは別っていうかなんていうか。
だから好きだ、とか付き合ってくれ、とか言われるなら、アリかなぁなんて思えるほどであった。
だがイザナはそういうことは決して言わなかった。
むしろ、まるであの時のことは無かったことかのように、何も触れなかった。
俺のこと嫌い？と思ったけど、いつも一緒だったしそれは無いんだろうけど。
…ていうか、そもそもなんで俺に言わずに決めてんだよあいつ。
意味わかんねぇ。
少しの望みをもってLIMEを開くと、相変わらず既読スルーのまま。
もしこのまま帰って来なかったら……
『…いやいやいや!!何めっちゃ乙女モード!?ふざけんなよな!!』
蘭「なに1人で喋ってんの〜？」
『うわあああ!!!ビックリさせんなよ、蘭…』
蘭「いや、ちゃんと声かけたし〜？てかどーしたん、俺の声聞こえないくらい考え事？」
『いや、別に…』
蘭「……」
俺は誤魔化すようにキッチンにいって水を飲む。
蘭は後から俺を追ってきて、口を開いた。
蘭「Aさぁ、息抜きする？」
『ん？息抜き？』
蘭「うん、たまには夜の街に繰り出してみる〜？」
カワイイ子、いっぱい居るよ？と続けた。
なんかそれは、いけない事をするみたいで、断る。
『いや、それはいいや』
蘭「なんで？別にいいじゃん、」
蘭は不思議そうな顔をして続けた。
＿大将と、付き合ってなんでしょ？
蘭のその言葉が、やけに頭に残った。
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ごまめんま。(プロフ) - 甘夏檸檬🍋さん» 返信が今になってすみません、ありがとうございます(*^^*) (2023年2月1日 21時) (
レス) id: 21ddb629a5 (このIDを非表示/違反報告)
ごまめんま。(プロフ) - おいさん» 亀更新にもかかわらず読みにきてもらえてうれしいです(*^^*)ありがとうございます！！ちゃんと総受けイチャコラ主人公になるようガンバリマス(￣ー￣)ﾆﾔﾘ (2023年2月1日 21時) (レス) id: 21ddb629a5 (このIDを非表示/違反報告)
おい(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2023年2月1日 21時) (レス) @page26 id: cdba16656d (このIDを非表示/違反報告)
甘夏檸檬🍋 - 初コメ失礼します！めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2022年10月25日 22時) (レス) @page22 id: a4e8c138c0 (このIDを非表示/違反報告)
おい(プロフ) - またまたコメント失礼いたします！！総受け！！大好物です！ますます続きが気になります！ありがとうございます！！ (2022年9月18日 23時) (レス) @page22 id: a263ed437c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまめんま。 | 作成日時：2022年9月1日 21時
