八説。【降谷side】 ページ10
「え、降谷さん自炊ですか…！？」
昼休みに差し掛かり、弁当を取り出したら部下から声を掛けられた。
あぁ、こいつはこの間まで潜入捜査に参加していた鈴木か。
鈴「降谷さん、いつ寝てるんすか…」
やつれた顔でそう言うこいつは、恐らく３徹目ぐらいか。
普段は何故かビビって距離を取られるが、今日はもうそれすら気にならないらしい。
『羨ましいか？愛妻弁当』
鈴「へぇ〜羨まし…ってえええええええ！？！？」ガタガタッ
少しからかってみると、案の定オーバーリアクションを取った。
周囲はそれに気づき、なんだなんだと集まってきた。
「どうした鈴木、騒がしいぞ」
「うるせえぞ鈴木」
「そんなんだから１人なんだぞ鈴木ー」
鈴「ひ、酷い皆…最後のは悪口だ！！」
周囲の仲間たちからもこの扱い。
こいつはいじられるキャラだったか。
そう思いながら弁当の蓋を開けると、色彩豊かな具材で詰められていた。
以前１度だけ倒れた時に、余程心配させたのか、栄養バランスも良い。
『いただきます』
手を合わせて一口入れる。
十分に味の浸みたかぼちゃの煮物はとても美味しい。
また腕を上げたな…
風「どうしたんだ」
鈴「風見さんんん！！降谷さんが、降谷さんが、」
風「降谷さんがどうした？」
鈴「あ、愛妻弁当だって！！いつ結婚したんですか！？
ってか何で皆さんそんなに落ち着いてるんですか…？」
「え？だってそんなの皆知ってるだろ？」
「今頃何言ってんだお前」
「この間も差し入れのお菓子貰ったじゃねえか」
「良い子だよな〜、しっかりしてるし」
「流石降谷さんの嫁だわな」
鈴「えっえっ？この間のお菓子？」
風「お前も会っただろう、その時」
鈴「えっ？え？でもあれ？俺の聞き間違いじゃなければ皆“A君”って…」
風「？？何言ってるんだ、彼は男だからな、君呼びだ」
鈴「！？！？！？！？！」
「ったく気づくの遅すぎだろ」
「時間かけさせやがって…飯食お」
「そういえば、また差し入れくれるかな〜」
「美味いもんな、金出したいくらい」
茫然としてる鈴木を置いて仲間たちは昼食に行った。
俺はその間に済ませ、片してから鈴木の肩を叩いた。
『ま、そういう訳だ。やらんからな』
鈴「ヒェ…ハイ…」
『それから…書類提出、今日〆切なのわかっているな？』(黒笑)
鈴「あ”！？！？！」
風(……鈴木、頑張れ)
ーーー
公安にこんなほのぼの風景もあったらいいなぁ。
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ごまめんま。(プロフ) - りらちむさん» 読んでいただきありがとうございます(*^^*)作者の好みで切甘に寄りがちです（笑） こんな感じですが、これからもよろしくお願いします( ;∀;) (2019年8月18日 19時) (
レス) id: 21ddb629a5 (このIDを非表示/違反報告)
りらちむ(プロフ) - やばい、ふつうに泣きそうになりました。最高です。 (2019年8月18日 2時) (レス) id: 75c68e6b22 (このIDを非表示/違反報告)
ごまめんま。(プロフ) - いおりさん» 温かいお言葉、ありがとうございます(´;ω;｀)頑張って語彙力伸ばしつつ更新に努めます('◇')ゞ (2019年6月23日 16時) (レス) id: 21ddb629a5 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - とても面白かったです。お忙しいとは、思いますが更新、頑張ってください。これからも応援しています (2019年6月22日 23時) (レス) id: 72842f6fe9 (このIDを非表示/違反報告)
ごまめんま。(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！すぐ確認して参ります (2019年6月21日 7時) (レス) id: dd15d2a8cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまめんま。 | 作成日時：2019年6月20日 17時
