帰ってきてくれた君【月永レオ】

40話※ ページ41

Aside






もう声を出す気力は残っていない








でも少女漫画が大好きな私はあの言葉がどういうことが分かってしまった…







残りの力を振り絞り、首を是力で振る







やっぱりムスッとしてる







どんな時でもわかりやすいのが彼のいい所だと私は思う…けど今はなんとも言えない







「…俺は天才だな♪」







そんな言葉とともに首筋に噛み付く彼







「やっ、…」






私ってこんなに感じる人だっけ…？




どれもこれもレオくんのせいだ、ばーかばーか







いきなりのことでびっくりした私は思わず声が出てしまう






声が出だら反射的に口も開くわけで…







狙っていたのか、その瞬間に舌を入れてきた





変な感覚が全身を駆け回って、頭の隅から隅までレオくんに侵食されていく






「ん、…はっ…や、んっ…」







なんも考えられない、何も考えたくない






なのに





彼は突然、私から離れた





「んぇ…？」







「この後は…お預けな♪」






といい作曲を始めてしまう、





きっと満足したのだろう







「あっ、…うん」









我に返った私は、自分がもっと欲しがっていたことが恥ずかしすぎてもう死のうか迷っている…







これが"予測不可能な王様"と言うやつなのだろうか…









本当に気ままというかなんというか…振り回されているこっちが恥ずかしくなる









それでも少だけ…『お預け』を期待してる私を許してください

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