背負ってみせようこの役目vs続けてみせようこの役目 ページ13
椿「あなた方の真意ある話を聞いて、こちらも軽い気持ちで対応なんて出来ません。
本当に私達の協力を望むのであれば、力をお貸しします」
私は胸元に手を当て、ベリアンさんみたいに恭しくお辞儀をする。
椿「救われたこの命。あなた方の上に立ち、あなた方の切り札となり、そしてあなた方を守る矛にも盾にもなりましょう。
それに……私はイケメンにとことん弱いので」
そう言って顔を上げた私は、心底呆れるように笑った。
ベ「主様……！
本当に、本当にありがとうございます…」
お礼を言うベリアンさんはさっきより嬉しく笑う。その目元は浮かぶ涙で潤んでいた。
…尊死しないよう、これからはなるべく心を平穏にしとかないとなぁ……
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夜鴉side
夜「あーあ、やっぱ引き受けちゃってるじゃねーか」
ムーちゃんを寝かせた後、俺はお嬢の部屋、つまり主様の部屋の近くにある大道具倉庫に隠れて座っていた。
ここは部屋から近い上に、道具を収納する大きな棚が死角になって人から見つかりにくい。
インカムから聞こえるのは、お嬢とベリアンさんの話し声。さっき扉を出る時にこっそり付けさせてもらったのだ。
どこからどこまで聞いてたかって？一部始終っすよ。
あ、良い子は真似しちゃダメっすよ☆
椿"『救われたこの命。あなた方の上に立ち、あなた方の切り札となり、そしてあなた方を守る矛にも盾にもなりましょう。
それに……私はイケメンにとても弱いので』"
ベ"『主様……！
本当に、本当にありがとうございます…』"
照れるお嬢とそれを泣きながらお礼を言うベリアンさんの声を聞き、溜め息がひとつ出る。
夜「…まぁ、こうなるよなぁ…」
姉さんは先代と同じく、人情に熱く義理固い。助けてくれた相手が困ってたら全力で何とかする。だから、今回の頼みもきっと承諾するんだろうと思っていた。
さらに、ベリアンさん達はお嬢が大好きなイケメン。さらにどこの恋愛ゲームかよって思うくらい個性豊か。それが13人。
そんな中に俺がいても、相棒以外に見られてない俺の存在は霞む。考えなくても分かる。
これじゃ、俺はお嬢の一番には……
夜「…クソヤロウが…」
噛み締めた口から、小さく本音が漏れ出る。
夜「…ハッ！いけねぇな…こんなんじゃお嬢の隣に立てない。
…執事が増えたから何だと言うんだ。俺はただお嬢の隣に立ち、お嬢を守る。
相棒として側近として…。
何も変わらない…変わらせない」
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布教する猫(プロフ) - 天つゆさん！いつも見てくださりありがとうございます！m(_ _)mこれからも頑張ります！！ (10月29日 13時) (
レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
天つゆ - 初めまして、作品を一気見させていただきました！好きすぎます！これからも陰ながら応援しています😍 (10月29日 13時) (レス) @page27 id: f2e95a3e52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：布教する猫 | 作者ホームページ：nhatev-hdfs yue1
作成日時：2023年4月26日 2時
