「主様」とは ページ45
夜「それからこの世界の「天使」について執事さん達や住民の人々に聞いてみましたが、ずっと昔に突然雲からやってきた事、彼らが放つ光に人間は消えてしまう事、対抗出来る唯一の道具が「魔導服」である事…それ以外は全く分かりません。全てが謎に包まれている危ない存在で、近づいてはいけないと」
椿「やばいなそれは…」
…流石はこの世界の「悪役」。
夜「このくらいですかね……さて、次はお嬢ですよ」
椿「ん？あぁそうだな」
私は指折り数えながら、昨日のこちらの世界での出来事を思い出していく。
椿「えーと……天使の見た目は昨日言った通り。
彼らは、ロノさん達が着ている服「魔導服」でしかは倒せない。執事によって力は様々で、ちなみにロノさんは身体能力の向上だと思う。
その魔導服の力…まぁ話からして悪魔と契約してるという事はその悪魔の力なんだろうけど。
「主様」が分厚い本のページに書かれた幾何学模様みたいな文字をなぞって、そのページの呪文を唱えなければ発動出来ない」
夜「え、じゃあ俺じゃダメなんですか！？」
椿「みたいだな」
私は肩をすくめると、腕を組んで夜鴉を軽く睨んむ。
椿「そもそも、お前はもう気づいてんじゃないのか？
私が……「主様」が彼らにとってどんな存在か」
そう言うと、目を見開いた夜鴉は私から目を反らし唇を噛む。どうやら図星らしい。
私は薄く微笑み、仕方なしに小さくため息をついた。
椿「やっぱりな。私も薄々だけど分かってた。
…なぁに湿気た顔してんの。元の世界でも同じようなもんだろ？今に始まった事じゃない。
彼らには命を助けてくれた恩がある。困ってるんなら全力で助けるだけ。
いざと言う時はお前がいる。だから大丈夫」
心配そうな顔の夜鴉を笑ってなだめ、私は話を続けた。
椿「それからムーちゃんの事だけど、どうにも只の喋る猫とは思えない。ここに来る前に見た夢に出てきた黒猫に姿が似ている。真っ赤な瞳とか特に。
……声は違うけど、もしかしたら重要人物かもしれない」
夜「…分かりました。
それにしても、本当に空から降ってきたんですか？」
椿「そうよ。…ちょっと警戒しておいて」
夜「了解です」
椿「ま、言えるのはそんくらいかな…」
私がちょっとだけ背伸びをすると、夜鴉はパタンとノートを綴じた。
夜「もう今日は寝るんですか？」
椿「いや。ロノさんに昨日のお礼伝えそびれたからちょっと探してくる」
部下の心お嬢知らず→←この世界について (ネタバレ注意？ 用語を少し変えました！)
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布教する猫(プロフ) - 橋本アリィさんありがとうございます！コメント返し遅れましたすみません！！m(_ _)m (2022年12月24日 12時) (
レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - 楓さんコメント返し遅れてすみません！ありがとうございます！！m(_ _)m (2022年7月6日 12時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
忍狼 - 布教する猫さん» こちらこそごめんね!頑張っててね!応援するね! (2022年6月11日 23時) (レス) id: aba775bb80 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - すみません！m(_ _)m (2022年6月11日 22時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - せっかくのお誘いありがたいのですが、実は今他の人と合作の約束をしてて、出来そうにないんですよ… (2022年6月11日 22時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：布教する猫 | 作者ホームページ：nhatev-hdfs yue1
作成日時：2022年5月9日 21時
