秘密のお話 ページ42
その後、部屋にいたベリアンさんと夜鴉とムーちゃんでしばらく話していると、「仕事がありますから」と言って部屋をでていった。
…今ここにいるのは、私とムーちゃんと夜鴉だけ。
部屋の赤いソファに座り、ベリアンさんの作ってくれた紅茶を一口飲む。
椿「……ふぅ……」
紅茶の味はまだ慣れないが、紅茶の香りが良く、ほっとひと息がつく。
椿「……(色んな意味で)疲れた…」
夜「お疲れ様でした、姉さん」
ム「大丈夫ですか？主様」
椿「うん、大丈夫だよ。ありがとう」
私はムーちゃんの頭を優しく撫でる。ムーちゃんは嬉しそうに笑った。
…ちなみに、ムーちゃんは部屋に置かれている大きなベッドが一目で気に入り、今のところ誰の部屋に行くかは決まっていないので(あと私が寂しいので)一緒の部屋で寝る事になった。
…夜鴉の寝床はどうなるんだろう……いや、今はそれどころじゃない。
私は今から、ムーちゃんに嘘を付かないといけないから。
椿「さぁて、色々とあったからなんだか疲れちゃったな〜……ムーちゃん、一緒に寝よう？」
ム「良いんですか！？」
椿「もちろん！」
夜「じゃ、俺は執事さん達に何か手伝える事がないか聞いてくるっす」
椿「…あてはあるのか？」
夜「確か、ここの隣の部屋の外にあるバルコニーに誰か居たような気がして」
椿「そう、"分かった"」
…その後しばらくして、寝たふりをしていた私はベッドから起き上がった。
隣では、ベッドに潜り込んだムーちゃんがスヤスヤとかわいい寝顔を浮かべている。
椿「……寝たな。
フフッ、かわいい……」
微笑ましいムーちゃんの頭を撫でてから、起こさないようにそ〜っとベッドから出て、なるべく足音を立てないように部屋を出る。
誰もいないかを確認して、そそくさと隣の部屋に入ると、そこは立派な書庫室だった。
壁沿いの本棚には、無数の本が並べられている。
椿「おぉ…すごい…」
初めて見る異世界の図書室にちょっと圧倒されながらも、私は夜鴉が待つ外のバルコニーに向かった。
少し狭い縦長のバルコニーに続く窓を開け、夜鴉と合流する。
椿「悪い夜鴉、待たせてごめん」
夜「あ、やっと来ましたね"お嬢"。寝ちゃったのかと思いましたよ〜」
椿「本当ごめんって」
私は誰も見ていない事を確認してから窓を閉めて、一応二人とも窓から見えないバルコニーの隅っこに移動する。
椿「…さて。
それで夜鴉。"何が分かった"？」
夜「はいお嬢。そりゃもう色々と♪」
さて、ここからは仕事の時間だね……(文◯トの太◯さん風…ﾄﾞﾔｯ)→←隠語は軽々しく使わないようにしようね☆… (医務室捏造あり)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
布教する猫(プロフ) - 橋本アリィさんありがとうございます！コメント返し遅れましたすみません！！m(_ _)m (2022年12月24日 12時) (
レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - 楓さんコメント返し遅れてすみません！ありがとうございます！！m(_ _)m (2022年7月6日 12時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
忍狼 - 布教する猫さん» こちらこそごめんね!頑張っててね!応援するね! (2022年6月11日 23時) (レス) id: aba775bb80 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - すみません！m(_ _)m (2022年6月11日 22時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - せっかくのお誘いありがたいのですが、実は今他の人と合作の約束をしてて、出来そうにないんですよ… (2022年6月11日 22時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：布教する猫 | 作者ホームページ：nhatev-hdfs yue1
作成日時：2022年5月9日 21時
