DESTINY Ⅱ -A.D- (ページ6)

今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:3,668 hit

＊＊＊＊ページ6

仕事に慣れてきた3ヶ月目。

ストイックで几帳面な光さんは
今日も私の部屋で明日の打ち合わせだ。

八乙女「明日は、Aちゃんに
新しい仕事に挑戦してもらいたいんだけど
いけそう？」

A「はい！頑張ります」

八乙女「じゃあ、羊の餌やりも
お願いしていい？
1日2食で」

プルルルルルル

A「あっ…」

ディスプレイに大貴くんの名前が光る。

八乙女「いいよ、出て」

A「すみません。
もしもし？」

有岡"あっ、A？
ごめんね急に"

A「ううん。
どうしたの??」

有岡"ちょっと、
声聞きたくなって"

A「うん、分かった。
でも今、ちょっと取り込んでて…」

チラッと見た光さんは
気を遣ってか、

こちらを見ないようにしている。

A「だから、後でかけ直すから
その時でいいかな？」

有岡"そっか。分かった
待ってるね"

A「ごめんね？
じゃあまたあと、あっ！」

プッ

八乙女「ごめん」

俯く彼は、
私からスマホを奪い取って
電話を切った。