千の仮面【鬼滅の刃×探偵チームKZ事件ノート】

立花さん ページ6

あ〜、ヤバい。
帰りのホームルーム長引きすぎでしょ…。

今日は師範が稽古をつけてくれるって言ってたのに！





さっさと支度を済ませて、教室を出ようとすれば、ちょうど同じタイミングで出ようとしていた子とぶつかった。




『あぁ、ごめん。』



事を大きくしないように、ニコニコして謝る。


相手の子は、目をパチクリしてから笑顔になって、



「こちらこそ。」




って言った。私にとってはそっちの方が都合が良かったはずなんだけど…。




「私、立花彩。よろしくね。」




こんなところで自己紹介なんて…。急いでるのにっ！




『うん、よろしく。じゃ、私急いでるから！』






全力で昇降口まで行って、ダッシュで師範の屋敷に向かう。


そのときは、立花さんの事をただぶつかってしまった子、としか認識してなかった。





ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ




しばらくすれば、屋敷の前に師範が立っているのが見えた。






『師範！』




「うむ！遅かったな！さあ、稽古を始めるぞ！」






久々に師範と手合わせできると思えば、今までの疲れも吹っ飛んで行った。

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