千の仮面【鬼滅の刃×探偵チームKZ事件ノート】

探ってやるよ ページ14

薫「よし、じゃあテストを回収するぞ〜。っておい、千堂、起きろ〜!!」



ん…あぁ、終わったのか。
ゆっくりと体を起こす。担任の美坂先生は、呆れた顔をする。

テストも回収し終え、いざ帰ろうというときだった。




翼「一緒に帰るでしょ？」

『…ん？』



何を言ってるんだコイツは。一緒に帰る？さも当たり前のように言ってるが、なんなんだ突然。


『美門くんは部活じゃないの？』

翼「今日テストだったでしょ。先生たちテスト採点するらしいから。」

『へぇ。』




めんどくさいけど、まあいいか。できれば1人で帰りたいけど…。




七「俺も帰る〜!!立花も帰るだろ？」

彩「…う、うん！」




こんな大人数で…てか、立花さんからすごい量の目立ちたくないオーラが放たれてる。
私も一般人と大人数でつるむのは苦手なもんで、利害一致と思い、こう言った。



『あー、私、立花さんと帰る!!』

翼「え？」

『ほら、女の子同士の話とかもあるでしょ？』



美門は、この前の血の匂いの件で色々あったから突っ込んではこないだろう。
七鬼は、そういう話通じなさそうだから美門に任せる。



『じゃ、立花さん！行こ！』

彩「うん！」




立花さんと美門、七鬼が目を合わせ、何かを確認し合うような素振りをする。向こうは、こっちが気づいていないと思っているんだろうけど、バリバリ気づいてるからなんか気まずい。

というか、絶対何か探られてるな。

でも、任務中の仕事を、私が見られたわけではない。見られたのはあくまで炭治郎。
炭治郎が喋ってないかぎり、私が鬼殺隊員ってことは知らないと思うんだけど…。





探られてるならちょうどいい。

こっちも探ってやるよ、あなた達の目的。

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