不思議な男の子 ページ11
休み時間も終わり解散、その後授業も終わり、私は皆と帰路に着いた。まあ、いつも通り私の目立ちたくないという願いは叶わなかった…。
そんなこんなで、今に至る。
翼「どうやって接触するのでしょう。」
彩「とりあえず、学校で声かけてみるとか?」
忍「でも、近づくなオーラ半端ねぇじゃん?あいつ。」
うーん。確かに。
黒木「近づくなオーラ放つ人って、大抵はなにか知られたくないことがある。それを握ればいいんじゃないか?」
若武「要するに、尾行ってことか!?」
黒木「尾行じゃなくてもいい。何か弱みを握れれば…。」
その時突然、黙っていた上杉くんが口を開いたんだ。
上杉「後ろ、誰かいねぇか…?」
えっ!?つけられてる…?
小塚「バレンタインのときもあったよね、こんなこと…。」
若武「とりあえず絶対振り向くな。速度上げっぞ。」
スタスタ歩いても、"何か"はついてくる。
「ぐひっ、ニンゲン…ぐひひっ。」
何この不気味な声ッ!それに、"ニンゲン"って、アナタは人間じゃないわけ!?
「ヒャハハハハ!!!!」
後ろから大きな笑い声がしたので、私たちは無意識にも振り返ってしまった。
そこには、とても人間とは思えない奇妙な姿をした"生き物"がいたの。
驚きすぎて声も出ない。ヒュっと、息が喉を通り過ぎる音がする。
よく見ると、そいつは人の腕を持っていた。口元には血…。
どうしようッ!殺されるッ!
若武「アーヤッッ!!!!」
…死にたくないッ!
「水の呼吸 壱の型 水面斬り」
目をつぶった私の耳に飛び込んできたのは、知らない同年代ほどの男の子の声。
恐る恐る目を開いて、ゾッとした。
「大丈夫?立てる?」
手を差し伸べてくれる彼。笑っているけど、その後ろに転がってるのは、あの怪物の死体。頸を、斬ったの…?
あの怪物は、何やら叫んでいるようで、数秒後塵になり消えた。
若武「おいっ、アーヤに触るな!」
「え?あ、あぁ、それはすまない。」
不思議そうな顔をする男の子。
若武がしゃがみこんでいた私を立たせてくれる。
黒木「今のはなんだ?君、躊躇なく斬ったよね。」
黒木くんが1歩前に出る。
「今のは"鬼"だ。」
鬼?桃太郎とかに出てくるあの鬼?
「理解してくれとは言わない。ただ、君たちも喰われるようなことがなくて良かったよ。」
そういった彼の顔は、とても悲しそうだった。
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真昼 - KZと鬼滅が組み合わさるなんて最高なんです! 更新ずっとされていませんよ〜 (2022年3月10日 17時) (レス) id: a5d21eaed1 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と実弥最高 - KZと鬼滅の最高です。まだ続きますかね?楽しみにしています (2021年5月12日 17時) (レス) id: 752e76d1a4 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 面白いです!次の更新を待ってます! (2020年12月13日 18時) (レス) id: a8cbe2003c (このIDを非表示/違反報告)
鮭大根大好き - ふいぃぃあー!!更新頑張ってください!!!!私も猗窩座推しです!! (2020年11月30日 15時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
ユーフォニアム吹きの少女 - うおぉおおおおおおおおおお!!!!!!神!神が降臨した!!猗窩座推しさん!!更新頑張ってくださいっ!!! (2020年11月23日 19時) (レス) id: 4438656c34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猗窩座推し | 作成日時:2020年11月22日 17時