ゴーストハント【旧校舎怪談】 (ページ7)

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「僕の顔…いいと思うか？」

「いいんじゃない？恵子達も騒いでたしー」

恵子、というのは谷山さんの友人だろうか。渋谷さんはふうん、と事も無げに言って背を向けた。

「趣味は悪くないな」

…なんだこの人は。とてつもないナルシストじゃないか。

だが、私の分より大分多いスタンドを抱えて戻っていく様子を見るに、やはり優しい人であることに変わりはないようだ。

私も残っているスタンドを抱えて立ち上がったときに厳しい声がとんできた。

「さっさとしないか」

…これがなければ完璧なのに。

谷山さんと車に戻ると、今度は機材を校舎に運び込むことになった。

私は片手でも運べそうなものを探して、持って行く。

拠点となる教室にどんどん機材を搬入していくと、あっという間に教室は機材で埋まってしまった。

そしていろいろな機械を谷山さんが組み立ててくれていたスチールラックに収めていく。

私と谷山さんは渋谷さんの後ろにたって「あれ」とか「それ」とか言われたものを手渡していった。

テープレコーダーや、やたらごたごた機械のついたビデオカメラ(おそらく暗視カメラかサーもグラフィー)、大量のモニターなど、いかにもな機材が集まったこの部屋は

もはや教室ではなくラボと呼ぶのがふさわしいように思えてくる。

機材を棚に収め終えると、渋谷さんがそれぞれを配線し、セッティングしていく。

その間私達は各教室の温度をチェックするように命じられた。