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祥生「きまたー、Aちょっと借りていい？」
翔也とレポートを仕上げていると、後ろから祥生の声がした。
なんか嫌な予感がした。祥生は人があまり気付かないことに気付いたりする、勘のいい所がある。
祥生に連れて来られたのは空き教室。
祥生「…汐恩と２人で会ってるやろ」
「 …うん」
祥生「どういうこと？」
「ごめん、なさい」
祥生「なぁA 、俺は謝って欲しいわけちゃうよ」
祥生の視線が痛くて、つい目を逸らしてしまう。
何も言えないでいる私に言葉を続ける祥生。
祥生「大切な仲間やねん、木全も汐恩も、…Aも」
「… ごめん、 祥生…ごめんなさい」
祥生「お願いやから、みんなが壊れるような悲しいことせんといて」
祥生の顔が苦しそうに歪んで、それを見て私も心が痛んだ。
祥生は気付いていた、私が翔也と付き合ってるのに汐恩とも関係を続けていたこと。
私のはっきりしない態度が、どれだけ人を苦しめて傷付けるのか
私が1番知っている。
ぽろぽろと涙を溢して泣いてる私の肩を叩いて、祥生は教室から出て行った。
過去の記憶と、自分のだらしなさや決断力の無さに悔しくて悲しくて涙がでた。
今日から翔也は連休を使って実家に帰る。
だから、今日から汐恩が泊まりにくる。
自分で始めたことは、自分で終わらせないと。
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zunsucha(プロフ) - 木全くんのお話のパスワードお聞きしたいです。 (2022年6月26日 16時) (
レス) id: 705e92619c (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - とても良かったですTT泣いてしまいました。次のお話も楽しみでたまりません！ (2021年2月4日 8時) (レス) id: 9b745494ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爪先 | 作成日時：2020年12月5日 23時
