妹 ページ35
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yukiside_
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オフの最終日。
買い物から帰ってきて二人でゴロゴロイチャイチャしてたら、LINEが来た。
真佑今からお兄ちゃん家行きまーす
妹の真佑からだったのでトーク画面を開けば、この文章が。
「………え?」
『なに、どしたの』
思わず声が出てしまい、Aに不思議がられる。
「…真佑が、今から家来るって」
『え?今から?』
俺もききたいです。
.今から?
真佑今からって言ってるじゃん
「………今から」
『本気?
今この家大惨事だけど』
「…………アイツは来るなって言われても来るぞ」
『…そういえばそうでした、』
そう言って、俺とAは片付けを始めた。
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急いで片付けをし、終わってひと段落付いていたらチャイムが鳴った。
Aが迎えに行き、俺はソファーに座った。
『はーい』
「Aさん!
お久しぶりです!」
玄関の開く音と共に、元気いっぱいの挨拶が聞こえた。
『いらっしゃい!
中どうぞ〜』
「お邪魔しまーす!」
そう聞こえたかと思うと、もうリビングに入ってきた。
「あ、お兄ちゃん。
お邪魔しますー」
「邪魔するんなら出てけ」
「相変わらずいい性格してるわ」
「あ?」
『真佑ちゃん、どこでも座っていいよ』
「あ、うん!
ありがとう!」
………コイツ、俺には牙剥き出しでくるくせにAの前でだけ尻尾振りやがって。
これに気付いてないAもちょっとおかしいけど。
真佑は俺の横に座ったAの前に座った。
『あ、なんか飲む?』
「え、いいよいいよ」
『まあまあ、遠慮せずに』
「えー、じゃあお言葉に甘えて……
カフェオレ飲みたい…です』
『了解、ちょっと待っててねー』
そう言ってAはキッチンに行った。
特に何もすることが無かったので、話しかける。
「ってゆーか急」
「え、これでも早めに伝えたんだけど」
「おまえ早めの基準どうなってんの」
あれで早めとか、じゃあ普通ならどうなんのって話。
「………で、何で来たの」
「え、Aさんに会いたかったから」
「ふざけんな」
「ごめん間違えた。
お兄ちゃんがAさんのこと困らしてないか調査しに来た」
「いや余計ふざけんな」
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あい(プロフ) - 初めまして。このお話めっちゃ好きで楽しく読ませていただいてます!物語としての続編楽しみにしてます! (2021年8月15日 23時) (レス) id: 7100440958 (このIDを非表示/違反報告)
meizhiliuabu(プロフ) - 初めまして!お話良かったです。物語として読みたいです( ^ω^ ) (2021年8月14日 23時) (レス) id: 04a7ecc0d4 (このIDを非表示/違反報告)
椎菜(プロフ) - はじめまして。終盤物語として構成されていたのが良かったように思います。貴方様の書くものが見たいので、どちらでも構いません。続編を楽しみにしています。物語風に進めていたのが無意識なのであれば、しっかり構成を練るともっと良くなるのではないかと思います。 (2021年8月14日 0時) (レス) id: c510c0ee56 (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむ(プロフ) - はじめまして!!物語としての続編読みたいでーす!! (2021年8月13日 19時) (レス) id: 21389ca6f5 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 初めてコメントします。楽しく読ませて頂いています。物語としての続編楽しみにしています! (2021年8月13日 10時) (レス) id: e9bb718a53 (このIDを非表示/違反報告)
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