【銀魂】真選組の鈍感女中、食堂にて【坂田銀時】

保護者からの連絡は恐怖：土方side ページ14

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昨日榎本に届いた荷物。


差出人には榎本紘士と書いてあった。


親族だろうか。


そう思っていたら、屯所に連絡が来た。


山崎が土方さんにと言うから替わると、若い男性の声がした。


兄「土方さんでよろしいでしょうか」
土「はい、そうですが」


優しくて、なにか護るべきものがある、そんな声。


兄「榎本紘士と申します。妹のAがそちらで女中として働いていますよね？
　 昨日着物を送ったのですが…その、今日休みにしていただけないでしょうか」

土「…それはどういう理由ででしょうか」


唐突に投げかけられた願いにたじろぐ。


大した理由もなく休みにするなんてできるわけがないのだ。


兄「今日は、あいつの…俺たちの育て親の命日なんです
　 そちらで働くようになってから墓にあまり行ってないみたいで…」

土「……分かりました、本人に休みだと言っておきます」


我ながら甘い。


育ての親ということは生みの親は亡くなっているか、蒸発したか。


そこに重い事情があることは確かだった。






親族からの電話って結構怖いな。

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