連絡 ページ4
その日はとても仕事が忙しかった。
企画書を出したり他の課のところで打ち合わせをしに行ったりと一日中走り回った。
なのに…
ミスばかりして…
あの日からずっと引きずったままだ…
未練なんて無い。
ただ…からっぽだった。
『はぁ…』
縁「Aせんぱーい！どうしたんですか？」
ため息を吐くのと同時に後輩である縁さんが来る。
もしかして…今の姿…見られてしまったかもしれない…
縁「先輩…何かありましたか？」
『あ…何もないよ…？』
縁「本当ですかぁ…？なんか…こないだから様子がおかしい気がするんだけどなぁ…」
『大丈夫だよ！縁さんはお昼休み終わったの？』
縁「これからです！」
『じゃあ一緒に食べる？』
縁「いいんですか⁉…是非‼」
そんなこんなで彼女とご飯を食べることになった。
食べ終えて自分の部署に戻るため別れようとした時
縁「先輩…何かあったら言ってくださいね！無理は禁物です！」
…と心配されてしまった。
良い後輩を持ったなぁ…なんてしみじみ思ってしまう。
そういえば…
彼はどうしてるのだろうか…
――ピロン♪
通知音が鳴ったのでなんとなくスマホを見る。
千羅さんからだ。
センラさん元気?
A相変わらず。センラさんは?
センラさんぼちぼちw
Aお互い頑張りましょうね!
少し疲れていた心が安らぐ。
スマホを見て仕事に追われる彼を思い浮かべていた時だった。
センラさん今日とかって空いてる?
『え…？』
思わず声が出てしまった。
まぁ…夜の街に繰り出そうと思っていた私は当然…暇だ。
A空いてますよ!
と送った。
すぐに彼からの返事は返ってきた。
センラさん久々に顔見たいわ。今日、会お?
A了解です‼
楽しみで…もしかしたら…
なんて期待してしまった。
続く
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作者名：亜寿霞 | 作成日時：2023年8月6日 20時
