検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:6,455 hit

94 ページ47

ゆらりと立ち上がった"誰か"は、白い肌に青い目を輝かせて和傘を肩に担いでいる。
ああ、そうか。
奴らの言った"彼"は、春雨の秘密兵器の事だったのだろう。

『第7師団団長 神威』

宇宙最大の戦闘種族"夜兎"
そして、そんな恐れられる種族のみで構成される春雨第7師団。一人一人の戦闘力はもちろん、団長ともなると生物的に存在して良いのか、と思うほどの強さを持つ。
しかし、目の前の彼からは不思議とそんな物々しいオーラは感じられなかった。

「あいつらが言ってた侍の女の子って、君のことだよね?
へぇー。思った以上に小さいねー。
未来ある子供は好きなんだ♪だから出来ればあいつらに引渡したくはないんだけどー………。
君を引き渡せば本気の君と戦わせてくれるって言われたから、従うことにしたよ♪」

少しあどけなさが残る顔を輝かせて、神威はにこりと笑った。

「あいにく、まだ捕まるわけにはいかねぇんだ。
いくら厳しい状況になろうとも、ぜってぇ五体満足で勝ってやるよ。」

それを見て神威は微笑んだ。そして、周りの天人に颯天に向けた以上の殺気をぶつけて口をうごかした。

"失せろ"

本当に口を動かしただけ。声は出さなかった。
だがそれが逆に『最後の忠告』を表しているようで、みな我先にと逃げていく。

「あーあ。
これだから腰抜けは嫌だよねー。
刃向かうやつが何人かはいても良かったと思うんだけどなー。準備体操に♪」

神威がトントンと片足で2回ほど跳ねたのを合図に、2人の武器がぶつかりあった。

95→←93



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 男装
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:霜夜 椿 | 作成日時:2018年6月14日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。