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「今日来なかったね、颯天ちゃん」

「昨日、あれだけ皆に囲まれてたから疲れたのかな」

放課後、竹刀のぶつかり合う音が響く剣道場で天と亀竜は話し込んでいた。目の前では宿名が部員と一戦交えている真っ最中で、そこら中にギャラリー(主に女子)が溢れている。

「宿名に良いアイデア貰えないかな」

「宿名は奇想天外な凄い考え思い付くからねw」

「それ誉めてる?貶してる?」

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

いつの間にか目の前で道着姿に面を抱えた宿名が立っていた。本当にすぐ前に立っていたので二人は叫び声をあげてしまう。

「うるさいうるさい」

キーンと耳が鳴り宿名は思わず身を引いて耳をてで抑えた。先程まで宿名に注目していたギャラリーも二人に視線を移している。少しの恥ずかしさが襲い、二人はほぼ同時に「ゴホン」と咳払いをした。
その様子を面白そうに眺めてから二人の横に座った宿名は、首に滲む汗はそのまま。面を被っていたせいで頭に張り付くように沈んだ髪を直そうともしない。こんなだらしない格好の男が少し息を切らしながら近くによって来ようものなら普通「汗臭そう」「きもい」なんて思われそうなものだが、生憎宿名は整った顔立ちをしている。それに普段、誰にでも優しく、陽気で、裏表がない。これらの要素は彼に「決して飾らない爽やかイケメン」という名誉ある影の称号を与えた。

「颯天のことだろ?
早く行こーぜ!」

座って何をしているのかと思えば彼はポイポイと素早く道着を外している。当然唐突に「行こーぜ」などと言われて、どこかへいく準備を手早く済まされても、二人には彼がどこへ行こうとしているのかは分からなかった。

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沖田ファン - プロフィールの高杉晋助の漢字が違いますので、訂正お願いします。 (2019年3月2日 15時) (レス) id: a06ab380f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜夜 椿 | 作成日時:2018年4月8日 9時

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