チャンピオン(代理) ページ7
「A」
「ルリナ、おはよう」
翌日、タクシーでバウタウンのジムへ向かう。
久しぶりに会う、モデル仲間のルリナ。
以前会ったときは、何かに悩んでいる様子だったが、今では吹っ切れたようで、自信に満ちた顔をしていた。
「ローズさんとはもう話したの?」
休憩時間ということで、カフェでポケモンたちも一緒にティータイム。
「今日の夜、ダンデさんとオリーブさんも一緒に食事しながら。明日は、ガラルのジムリーダーとの顔合わせ」
「そう。カロス地方、新チャンピオンは大忙しね」
にこりと微笑むルリナに、じと目で返す。
「代理だよ。だ い り !」
カロス地方チャンピオン、カルネ。彼女は女優も兼任している。
「今回のエキシビションだって、彼女の仕事の都合でどうにもならないからって……」
ポケモンたちとのトレーニングを必死にやってきた。それこそ、血反吐を吐くまで。
カルネに勝つ___勝って、チャンピオンになる。それが目標なのに……
「不本意なチャンピオン襲名に萎えてるところに、ダンデとのエキシビションマッチ…」
「御愁傷様」
「けど……」
「ここでぐずぐず言ってる間に、私がカルネを倒して、チャンピオンになるわよ」
席を立ったルリナの言葉にはっとなる。
「カルネを倒すのは私っ!!」
「その意気よ。チャンピオン代理」
「ま、私が倒すのはダンデだけどね」
.
75人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:1204Sixh | 作成日時:2020年6月23日 15時