はじめて ページ6
「キバナさん、やっぱり格好いいなぁ」
電車に揺られながら、先程まで繋いでいた手を見て、緩む頬を抑えきれずに、ニヤニヤと一人悶えていた。
初めて彼を見たのは、SNS上でだ。ジュラルドンやヌメラたちと写った画像に、引き付けられた。
それからというもの、彼のSNSが更新される度、憧れを抱くようになった。
「ガチ恋勢かよ……」
と落ち込むこともあったが、逢いたい気持ちがどんどん大きくなっていた。
当時は、モデルの仕事、カルネへの挑戦、コンテストへの調整とでいっぱいいっぱいになっている状況で、キバナさんのページを見ているときが、唯一心休まる時だった。
うぅ……リザードン、キュウコン、ブースター、デンリュウ、ヒノアラシ、ヒノヤコマ、ラプラス、エーフィ、ツタージャ………あの時はごめんよ……あ、あの時は、ブースターはイーブイで、デンリュウはメリープだ。
「お客さん、終点ですよ」
いつの間にか、終点の駅に着いていたようだ。
なかなか降りてこないから心配されたのだろう。
さて、まずはホテルだな。
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(同行者はマネージャーです。ホテルの予約やスケジュール管理をしてくれていますが、現地では基本営業と言う名の別行動です)
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作者名:1204Sixh | 作成日時:2020年6月23日 15時