検索窓
今日:11 hit、昨日:9 hit、合計:98,319 hit

エキシビションマッチ 5 ページ28

「本気のあなたをまた見せてちょうだい?」

私の本気………?

「サーナイト メガシンカ」

【わたしのほんき】って……ナニ?


「あれがメガシンカ………」
キバナさんの声に、はっとなる。今はバトル中だ。とにかく勝たないと……
カルネを見ると、余裕を瞳にたたえてこちらを見つめている。
『あなたの本気はこうじゃないでしょう?』

「あ……」

じわじわと5年前のあの日が脳裏に甦る。

「そうだ……」
私本来の姿はコレじゃない。

「あは、あははははははっ!!!」
ありがとう、カルネ。

「A…?」
そうだ。今の私は、私であって私じゃない。
「好きな人の前だから……隠したかったのね。私」

カルネは待っててくれた。私の覚悟が決まるまで。
「カルネ、ありがとう……」
「お礼なら、バトルの後に受け取るわ」


___

いきなりパーカーとユニフォームを脱ぎ出したAさんに、会場がどよめく。
アナウンスもバタバタで、Aさんの行動を止めようと、リーグスタッフが慌てふためいていたその時……

「A!」
アオガラスが横切り、スタジアムに立つAさんのところに、何かを届けているようだった。
「Aさんのマネージャーさん…?」
「Aーーーーっ!!やっちゃいなさーーーいっ!!!」


___

「キバナさん…」
アオガラスから届けられた、ロングコートをたなびかせ、微笑むA。
明らかに今までのAとは違う空気を纏っていた。

「私、キバナさんが大好きです。だから……」
「幻滅しないでいてくれると嬉しいです」

「リザードンっ!!!」
「「ぅおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」」


.

エキシビションマッチ 6→←エキシビションマッチ 4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
設定タグ:キバナ , ポケモン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:1204Sixh | 作成日時:2020年6月23日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。