ドラゴンストームの初恋 (ページ18)

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変化ページ18

エキシビションマッチまであと4日……
「やっぱり、リザードンとバトルしてるときが一番安定してるな」
「そう…かな？」
「ああ！」
あの日から、Aとエキシビションに向けて特訓を続けていた。
Aは、リザードンと一緒の時が一番輝いている。何より、メンタル面でも安定している。
「そしたら、オレはコータスだな。リザードンのサポートは任せておけ！」
「うん！」
スタジアムの空気にも慣れてきたようで、以前のように震えることも少なくなってきた。一人でスタジアムに入ることは、未だに怖いようだ。

「…で、よし。と」
「キバナさん、ありがとう」
申請登録とAの様子をまとめたメールを出して、一息つく。Aが持ってきてくれたコーヒーを飲みながら、仕事の方の資料を取り出す。

「あの……」
「んー？」
しばらくAと一緒に過ごして、気付いたこと。
「お洗濯したいので、ユニフォーム脱いでください」
「わお♡大胆」
「茶化さないでください！」
人懐っこくて世話好きなのだ。
掃除は苦手なようだが、料理や洗濯は好きなようで、ジムトレーナーたちとも直ぐに打ち解け、特訓の合間に、ジムの雑務を請け負ってくれている。
「よろしくな」
「はい。行ってきます」

Aと入れ違いで入ってきたレナ。いつもは報告を済ますと、そのまま退室するが、今日は何かを言いたそうにしている。
「なんか不味いことでもあったか？」
「キバナさん…キバナさんはAさんのことどう想っているんですか？！」
レナも…か。リョウタもヒトミも、同じ事を聞いてきた。2人の時は曖昧に流したが、もう言ってもいいよな？

「愛してるぜ？オレさまの側から離れられないよう縛り付けたいくらいに……」

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