ドラゴンストームの初恋 (ページ16)

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告白ページ16

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「好きな相手に頼られたい。そういうもんだろ？」

あー…もっと雰囲気良くしてから伝えたかった。
チラリとAを見ると、顔を真っ赤にして固まっていた。
ポケモン達が様子を覗きこんでいると、膝の上にいたヒノアラシを抱きしめていた。
「そんなこと、軽々しく言わないでください……」
「そう…だよなぁ」

沈黙。
ポケモンたちも、さっきとは様子が違うAを見て、おろおろしているようだ。
「…オレ、そろそろ帰るわ」
席を立ち、扉へ向かう途中「あのっ！」と声をかけられた。振り返ると、顔が赤いAがそわそわしながら「あ……えと、あの……」と次の言葉に詰まっていた。

もう一度近付き、ぽんっと頭を撫でる。
「落ち着けって。ゆっくりでいいからよ」
「はわわわわ……」
より赤くなった彼女が心配で、目線を合わせるようにしゃがむと、小さな声で
「好意をよせていただき、ありがとうございます………」って……

あ゛ーーーーーーっ！！！
可愛い！！！好きだっ！！！

だが、ここで抱きしめてしまえば、Aも困るだろう。理性を総動員して、彼女から離れる。
もう一度だけ頭を撫で、微笑みかける。
「また明日……な？」

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