ドラゴンストームの初恋 (ページ11)

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特訓ページ11

昨日の顔合わせは散々だった………。
ルリナだけじゃなくて、メロンさんにも心配かけて……。他のジムリーダーの方々にもご迷惑を………。
ホテルの一室で鬱々としていると、誰かが扉をノックする音がした。
「どちら様ですか…？」
恐る恐る声をかけると、まさかの人物だった。

「ダンデだ。話をしたいのだが、いいだろうか？」

「申し訳ないが、君の事を調べさせてもらった」
「はぁ……」
ネット上で色々書かれてますしね。いいように叩かれてるし。私。アンチも多いしね。
「君は、強いんだな」
「……はい？」
予想していない言葉が来たので驚いた。
「オレとのバトルも怖かっただろう。それでも、A、君は逃げなかった」

「頑張ったんだな」
そう言って頭を撫でる手は、太陽みたいに温かかった。

「ありがとう…ございます……っ」
思わず溢れる涙。涙が止まるまで、ダンデさんはゆっくりと頭を撫でてくれた。

「さて、本題だ」
「はい…」
先程までの温かいお兄さんのような表情から一変。バトルの時の真剣な表情。何を言われるのやら…。
「オレとバトルしようっ！！」
「………はい？」
意味が分からない！！

「まとめると、私がスタジアムの空気にのまれてしまっているから、それを解消するために、スタジアムを借りきってバトル慣れしよう……ってことですか？」
「そうだ！」
ニコニコといい笑顔でとんでもないこと言ってるな。この人は。
「カブには許可を貰っているからな。早速今からやろう！！

この人鬼だ！！！

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