8話 ページ10
「助か……ったのか」
私が落ちたのは、木の上。あちこち木の枝でできた擦り傷切り傷でいっぱいだ。
体は痛いが、動かなければ始まらない。
必死に身動ぎをして、気から降りようとする。
「あ、やば」
足滑らせるのは聞いてないんですけど…？
「あ……っぶな、大丈夫か？」
助けてくれたのは、目が白くあるハズのところが黒く、紫のストールをした少し気だるげな天使だった。
「全く……こんなお転婆な女の子が来るって聞いてへんけどなぁ…。まぁ、A。別名
すると、さっさと先を歩いて行ってしまう。急いで立ち上がって、急ぐ。
「……あんま、俺に近づかん方がええよ。長生き、したいやろ」
「…まぁそうですけど、どうしてですか？」
はぁ、と大きなため息が聞こえる。
怒らせてしまったのかもしれない、そう思って急いで口を開く
「あ、あの」
「知りたがりなお嬢ちゃんやなぁ…」
「えっ、な……？」
しかし、振り返った顔は呆れたようだけど優しい、そんな笑顔でそのまま小さい子の相手のように、私を抱きかかえて目線を合わせてきた。
「俺の目、見える？邪眼って言ってな、見るだけで相手を不幸にしたり、殺すことが出来る力がある。
それじゃなくても、俺は、死ぬ間際の人間の魂を天界に運んだり、罪を犯した天使を魔界に堕とす。
人間からしても天使からしても、不幸はいつも俺から始まる。だから、長生きしたいなら……」
「どうして？私は死んでないのに、貴方が居るだけですぐ死ぬみたいに言うんですか？不幸になるのは決定してないのに。」
思ったことをそのままぶつける。
すると、その人は固まった後、笑い出してしまった。
何もおかしな事は言ってなくない？
「お前、面白いなぁ。決定してない、か。せやね、何で俺は今までこんな事でくよくよしとったんやろ。馬鹿らしくなってきたわ」
あはは、と目元の涙を拭いながら笑うその人はとても美しかった。
「俺は、サリエル。兄さんと呼んでくれ。今までは不本意だったけど慈悲を司る。宜しくな、A」
差し出された手はとても暖かった。
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へみおらのりりぃ - すごく面白い！ 更新待ってまーす！ (2022年12月11日 5時) (
レス) @page29 id: 9448ccf0f8 (このIDを非表示/違反報告)
朱蛛(プロフ) - 夢女で悪かったなさん» コメントありがとうございます！ちょっと、色欲は扱いずらくて…( ；∀；)この小説をR指定する訳にもいきませんし…苦肉の策の「色欲＝遊び人」って感じですねᕕ( ᐛ )ᕗそれはそうと、主人公に寄り添って何がしたいんでしょうね？(ˆωˆ ) (2022年12月6日 23時) (レス) id: 0c20be0e3f (このIDを非表示/違反報告)
夢女で悪かったな(プロフ) - 文頭読んだら「全て嘘」って、天使と繋がりあってもやっぱり悪魔してますね。これだからutさんは… ただの私の感想なんですけど、utさんって他の方々と違って遊びとして捉えてる感じがする…？ よくわからないけど一線引いてるって感じがするんですよね…(そこも好き) (2022年12月6日 22時) (レス) @page26 id: 6eeb9ee70c (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 朱蛛さん» お返事ありがとうございます！はい！それで十分ありがたいです！活動頑張ってください！！ (2022年11月27日 23時) (レス) id: 1423256604 (このIDを非表示/違反報告)
朱蛛(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！そうですね…次回の更新から区別を付けさせて頂きますね( ˙꒳˙ )ゝ既存のは文字数がオーバーしてしまうので…grやtnという感じでも宜しいですか？ご指摘、ありがとうございました！∠( ˙-˙ )／ (2022年11月27日 13時) (レス) id: 0c20be0e3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱蛛 | 作成日時：2022年11月5日 22時
