よ ページ6
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カラオケが終わり、打ち合わせがあるうらさかは帰っていった。
俺は相棒のセンラ君と一緒に都内のデパート…に来ているのだが。
「何が楽しくて男2人でデパートのジュエリー…これぞビジネスホモ!」
「あん?」
「ごめんて、大丈夫やって、俺も好きで付き合ってるんやからそんな顔せんといて!?」
スベリまくっているセンラ君を放置して、ザーッと一通り店を見てみる。
んー…紫、紫……なんて探しまくっている俺をそれをあわてて追いかけるセンラ君。
はたから見るととてもシュールな様子に見えるやろな。
「志麻君、えぇのあったー?」
「んー…あんまし。」
「ショッピングモールの方にもある見たいやし、そっち行く?」
「そうやな…」
センラ君に連れられて、デパートからほどないところにあるショッピングモールへ。
先ほどのデパートとは違い、若者に人気のブランドが並ぶそこの一角。
お目当ての品がそこにあった。
「センラ君……」
「お?どないしたん志麻君。」
「あそこはいってえぇ?」
「ん?えぇよ。…ってぇ!置いていかんといて!?」
センラ君を半ば置いていくような早足で、かつ平然を装ってジュエリーショップに入る。
数々のアクセサリーやジュエリーが置かれている一角、シンプルなプラチナに
キラリと埋め込まれている紫色のアメジスト…俺が求めているのこれやん。
「見てやセンラ君これ……」
「どれどれー?お、えぇやん!志麻君のことやから紫入れたいんやろ?」
「まぁ、な。」
「独占欲強いなぁ…」
「男なんてそんなもんやろ。」
ニヤニヤしているセンラさんを一蹴しながら、近くにいる店員に詳細を聞く。
内側に名前が彫れること、サイズも在庫があることを確認した俺は
迷わずそれを選らんだ。直感って大事やからな。
「えぇの選んだんとちゃう?」
「おう。」
「にしても、けっこういいお値段やねぇ…」
「センラ君も頑張りや。」
まだ先やわぁ、なんて笑うセンラ君と店をあとにする。
さて、この後どうしようかな………
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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2021年9月17日 1時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
あかはね(プロフ) - キュンキュンさせて貰いました…。志麻くんかっこよすぎません?← (2019年12月2日 17時) (レス) id: e76134e0bd (このIDを非表示/違反報告)
ポン酢(プロフ) - めっちゃよかったです! (2019年12月2日 16時) (レス) id: 76be53e752 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Elice | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/Elicelist/
作成日時:2019年11月24日 16時