プロローグ ページ1
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都内某所、11月ももう終わろうとしている今日。
俺は、浦島坂田船のメンバーを集めてとある悩み相談をすることにした。
「んで?俺らなんで今日集められたわけ?」
「ってか、志麻君はなんでそんな深刻そうな顔しとるん?」
「うんうん。」
メンバーが自由に話しているから、大きく息を吐いて精神を落ち着かせる。
これから言おうとしているのは、もしかしたらみんなにも迷惑かけることになる内容やから。
それでも、俺はこれをやりたいから。
「あんな…俺来週誕生日やんか。」
「30歳。」
「うるさいわ。それでな……プロポーズしようと思うんよ。」
「Aちゃんに?ってか、ようやく?」
「へ……?」
うらたんの声に少し落としていた視線をあげれば、ポカンと口を開いている坂田に
え、今更見たいな感じの視線を向けてくるうらたんとセンラ君。
「やっとやん志麻君。付き合ってどれくらい経っとるん?」
「え……7年?」
「「なっが。」」
「ちょ!?俺これめっちゃ悩んでたんやけど!?」
「いやー…俺らからしたらいつそう言われるか待ってたようなもんだし…なぁ?」
完全に呆れ声のうらたんとそれに同調するかのように頷く2人。
え、えぇ……いや、こっちがポカンとなるわ。なんて思っていたら目の前に座っていた坂田が
身を乗り出してきた。その目はなんか輝いているように見えるが……何を言う気だこいつ。
「で?まーしぃは30になるからやっと覚悟決めたってことやろ!」
「無邪気にグサッとくること言うなやお前は!」
「えー?だってめっちゃラブラブやんか!」
「うんうん、センラ何度爆発しろって思ったことか……。」
「お、お前ら……」
浦島坂田船の年下コンビがここぞとばかりに俺をいじりだす。
こいつら……今度覚悟しておけよ。とか思いながらもいいメンバーに仲間に恵まれたことに
ほっとしていた俺に、今度はうらたんが興味津々に聞いてきた。
「それで?どんな感じにすんだよ。」
「そ、それが……」
「それが?」
「まだ、何も考えてないんよね。」
「「はぁぁぁぁぁ!?」」
3人の声が重なった。いや、だってそりゃ…最初で最後にする気やし。
一生のモノやし、記念に残るようなのにしたいし……なぁ?
「よし、俺らで最高のプロポーズ考えたろ!」
「まーしぃのプロポーズ大作戦やな!!」
「うっし、やるか!!」
「「おぉぉぉぉぉ!!」」
志麻の、プロポーズ大作戦開始です。
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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2021年9月17日 1時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
あかはね(プロフ) - キュンキュンさせて貰いました…。志麻くんかっこよすぎません?← (2019年12月2日 17時) (レス) id: e76134e0bd (このIDを非表示/違反報告)
ポン酢(プロフ) - めっちゃよかったです! (2019年12月2日 16時) (レス) id: 76be53e752 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Elice | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/Elicelist/
作成日時:2019年11月24日 16時