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「うん、ただいまー。
圭介、千冬、一虎!!!!」
Aはにっこり笑って大きな声でそう告げた。
「「「おかえりっ!!!!」」」
そう言って3人も笑ってくれた。
店内で少し話してとりあえず今日は
顔見せと挨拶だけと帰ることにして
後日ゆっくり会うことにした。
三ツ谷もエマも仕事だろうからと
先にスマホを買ってから堅のバイク屋に行った。
そこでも堅に熱烈なハグを受けて
電話番号を教えてもらい
ついでに東卍のメンバーたちの
連絡先はだいたい引き継げた。
その中から武道に電話を掛けた。
「タケミっち、帰って来たよー!!ただいま!!」
『…Aちゃん…??』
「今みんなのところ回ってたんだ。
今日時間あるかな??
タケミっちとはなるべく
早い内に会いたいなと思ってさ。」
『大丈夫!!なんなら今から早退するよ!!』
「それはだーめ。仕事終わってから。
もうどこにも居なくなったりしないからさ!!」
待ち合わせの時間と場所を決めて
Aは武道との電話を切った。
さっき堅にも聡と香菜のことを聞いたため
花屋に寄って抱えきれないほど
大きな花束をメッセージカード付きで
アパートに配達してもらうことにした。
そしてエマや三ツ谷、その他のメンバーにも
LINEでただいま帰ったよーと送り
ひと息つくともう1人
トーク画面を出して文字を打ち込んだ。
「…会えるのが楽しみだな、万次郎。
カッコよくなってるんだろうなぁ。」
その顔はとても穏やかで
優しい色を浮かべていた。
武道との待ち合わせは懐かしい公園で
Aはブランコに座って待っていた。
「Aちゃんっ!!」
「タケミっちー、久しぶりだね。
たくさん頑張ってくれてありがとう。」
武道はAの笑顔と言葉に涙を溢した。
「…やっとっ、やっと!!
大人になったAちゃんに
会えて、本当にっ…」
「タケミっちが、わたしのこと
大人にしてくれたんじゃん。
何回も目の前でいなくなってゴメンね??
何回も助けられなかったって
苦しい思いさせてゴメンね??」
Aはグズグズに泣く武道を抱きしめた。
「でも今生きてるの!!
とってもしあわせだよ。
今度はタケミっちも
ちゃんとしあわせになってね??
ヒナちゃん待たせすぎだよ。
愛想尽かされちゃうんだから。」
Aの優しい声に武道は
また目の前が見えなくなっていた。
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作者名：YUMi | 作成日時：2022年7月23日 12時
