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「…ちゃんと恋出来てたんだなぁ、俺も。」



「Aはちゃんと兄ちゃんの所に
 逃げないで答えを告げに来る。


 だからその時に兄ちゃんも
 もう1度今の気持ち伝えてやれよ。」



「そうだなぁ。」




そして夜は更け、朝日が昇った。


2人はシャワーを済ませて
まだ眠りこけるAを起こすと
シャワーを浴びさせて準備をした。


早めにホテルを出て、空港に向かった。


マネージャーと合流し、ジェットに乗り込む。


Aのバブもしっかりと積み込んで。




「最初は1人で来たのに帰りは
 蘭ちゃんと竜ちゃんと一緒なんて
 世の中何があるかわかんないねぇ。」



「ホントにな。
 3年ぶりの日本だろ??


 首を長くして待ってるヤツらいっぱいじゃね。」



「もう3年経つんだもんねぇ…
 早かったな。」



「最初は家帰んのかー??」



「最初に渋谷の不動産に行って
 イザナと鶴ちゃんに会いに行って
 あとは圭介に会ってから家帰るつもり。」



「…不動産??」



「A一人暮らしでもすんの??」



「住むとこもだけど約束してた
 テナントを見せてもらうつもりなんだ。」



「テナント??」



「日本にいたときに探してたんだ。


 2階建ての物件で、1階がお店で
 2階が居住スペースみたいになってるとこ。


 ちょうど紹介してもらったときに
 まだそこ契約してる人がいて
 歳も歳だから後継探してるって言ってたから。


 前金払う条件で抑えてもらってたの。」



「何か店やるの??」



「ふふっ。
 わたしが何の目的もなく
 世界フラついてたと思った??」



「最初から考えてたってことかー??」



「そー!!
 2人も仕事があるわけじゃないなら
 一緒に見に行こうよ!!


 カリスマモデルの意見もらえたら嬉しいな。」




Aの言葉に2人はマネージャーを見やった。




「大丈夫ですよ。
 帰国して1週間はオフの約束でしたから。」



「じゃ、行くわー。」



「楽しみだな。」



「決まりだね!!」




ジェットも離陸し、しばらく話していたが
時差もあり、機内食を食べて眠りに着いた。


起きると1時間弱で羽田に着くとのこと。


それぞれ降りる準備をした。


空港に着いたAは乗せていたバブを受け取ると
渋谷駅で合流することにして先に向かった。




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作者名:YUMi | 作成日時:2022年7月23日 12時

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