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(足音)
『......なんで』
「お前がこういう時に居る場所くらい、だいたい検討つくよ......5年付き合ってたんだし」
『...ッ』
「......いいよ、俺の事見なくて」
『やだ...』
「他の奴に抱き締められてると思っていいから...今は泣いていい。満はよく頑張った。今回は、他の人の頑張りが認められたけど...俺は、満の作品の方が泣いた」
『...ぅ...ッ......うぁぁあッ』
俺とAちゃんのシーンは無事に録り終えた。ただ問題だったのはその後の梅ちゃんのシーン。梅ちゃんの次の関係で数シーン分を次回に持ち越さないといけなくなった。
『ごめん、梅ちゃん...本当、私がしっかりしないといけないのに』
梅ちゃんは、謝る彼女の頭を黙って撫でた。
こんなに落ち込む彼女は初めて見た。それに、今は働き詰めなんだろう。少し疲れが溜まっているように見えた。
梅原「増田くん、あとよろしく」
増田「おー」
出て行こうとした梅ちゃんは、無表情のまま戻ってきて、もう一度Aちゃんの頭を撫でてから出て行った......心配してるの分かりやす！思わず笑うのを我慢した。それに撫でられた方も、余韻に浸るように自分の頭を触ってる......ほぉー？ふーん？へぇー？
その後、男性スタッフさんがAちゃんに話しかけてきた。どうやら昨日彼女に連絡した人のようだ。
『非常に申し訳ないんですけど、今後はメールでいただきたいです。文字に残る方が確認も出来るので』
自分のミスだと感じているからか、Aちゃんはとても言いづらそうにお願いしていた。ただ、横で見ていた俺も一つ言いたい事があった。
増田「あの、今後は直接タレントに連絡する事は無いようにお願いします」
「え、あ、はい」
増田「スケジュールは基本的にマネージャーや事務所が管理してますので。多忙な時は特に」
「す、すみませんでした！」
一緒に帰る間もAちゃんは浮かない顔をしていた。黙ってその頬を摘んでみると、ハッと俺を見上げてきた。
『なに、え？』
増田「元気出しなよ」
『んー...』
また俯く。
増田「やっぱ俺じゃダメかー。そうだなぁ、やっぱ梅ちゃんじゃないとダメかー」
『は！？何急に、そうじゃないし。元気だし』
赤くなった耳が、俺の好奇心をくすぐる。
増田「えー？そう？大丈夫？俺じゃ役不足みたいだからさ？」
『違うって、ねぇぇぇえ！』
ねぇ、君たち何かあった？って聞いたら多分余計に怒られそうだなぁ。
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玲生(プロフ) - 小森でてきてびびった！！笑 (4月21日 17時) (
レス) @page3 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
祭(プロフ) - 菜奈さん» ありがとうございます！ちょっと間が空いてしまいましたが、良かったら見ていってくださいm(._.)m (2021年6月16日 21時) (レス) id: 39a3459d31 (このIDを非表示/違反報告)
菜奈(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ (2021年6月15日 23時) (レス) id: 51a9e342b5 (このIDを非表示/違反報告)
祭(プロフ) - まいさん» ありがとうございます。更新遅い時もありますが良かったら見ていってください。 (2021年5月18日 9時) (レス) id: 39a3459d31 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 読み込んじゃってコメント遅くなりました。毎晩更新されてるかな？と楽しみにしています！応援してます。 (2021年5月16日 17時) (レス) id: 43d6ca49ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祭 | 作成日時：2021年5月15日 19時
