伊黒の姉上サマ 【鬼滅の刃】

◆38◇ ※無限列車編 ページ38

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『杏寿郎･･･はん･･････いや、嫌です･･････』




座り込んだ杏寿郎は、何一つ言わない




『あたし、最初に･･･柱になった時･･･！
みんなから、色んな視線を貰ったんです!!』




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義勇「･･････」

無一郎「ふぅん？ こんな子が柱に？？」

天元「派手じゃねぇか!!!!」

しのぶ「まぁまぁ、皆さん。 落ち着いてください」

行冥「か弱い女子が、柱に･･････南無阿弥陀仏･･･」

実弥「はァ？ 柱だとォ？ 無理に決まってるじゃねぇかァ！」

『っ･･･』

杏寿郎「よもや！ 君は、華奢で小柄なのに柱としてなれたのか!!
素晴らしい!! 共に頑張って行こう!!!!」

『!!!!』




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『なのに･･･杏寿郎はんだけは･･････暖かい言葉をくれたんですよ･･･！ 覚えてますか･･･？』

杏寿郎「･･･」

『杏寿郎はん、杏寿郎はん･･･!!
あたしは、ずっと覚えてますからね!!!!

後･･････あたし、"約束"守れなかったみたいです･･･。
しのぶさんと小芭内に"約束"したのに･･･!!!』







誰も死なせない








『そうやって、"約束"したのに･･･!!!!
杏寿郎はん･･･なんで･･･なんで･･･!!!!
死ぬなら歴が短い、あたしが死ぬハズなのに!!

杏寿郎はんは、杏寿郎はんは･･･死んじゃいけない人なのに･･････千寿郎だって親父様だって･･･悲しんでしまいますよ･･･!!!!


何時もみたいに、元気で食いしん坊で･･･何時ものように、「よもや！」って･･････あの姿を見せてくださいよ!!!!!!!!』






翡翠の涙が、ﾎﾟﾀﾎﾟﾀと地面を濡らして行く。









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