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あれ、でもとしみつ甘いものそんなに
好きだったっけ……?





そんな事を考えながらカップに口を
つけてとしみつと話してるとあっという間に
時間は過ぎていった。







「今日撮影あるから9時には出よ」




「わかった、そうしよ」







またてっちゃんの彼女いるかな…







「今日居たら俺が言ってやるから」




「え」






まだ何も言ってないけど。




私の考えてることが筒抜けになってるみたいに
としみつが、私が頭の中で思っていたことに
返事をした。









「俺Aが思ってること全部わかるんだわ」









行くぞー、と何事も無かったかのように
支度を始める彼の背中を追いかけて
部屋を後にした。





胸が暖かくなるのを感じながら。









――――――――
―――――
――








「おはよー」




としみつと一緒に入れば、既にりょうと
虫さんが到着していた。


ダイニングテーブルに肘を着いて、
2人ともスマホをいじっている。







「相変わらず時間ぴったりだね、2人とも」




「いや、他の4人が遅いだけだから……
って、今日としみつと一緒なんだね」




りょうが意味深な笑みを浮かべてこちらを
窺っているのがわかる。


いや、今日朝電話して合流しただけだって、
と弁解するも私を上から下まで
舐めるように見てからさらに微笑んだ。








「てつやは?」




「また女と一緒だから遅いでしょ〜、
うちのリーダーほんとだらしないわ
僕を見習って欲しいよ」






ため息をつく虫さんの言葉を聞いて
やっぱり傷つく自分がいた。




だよね。やっぱりそうか。







今度は本気なのかな。
そんな話、私にはしてくれなかった。







でも幼なじみだからって、
何でも話さなきゃいけない訳じゃない。






何を自惚れてるんだろう、私は。







私たちはただの幼なじみ。
ただそれだけ。








わたしはこれから来るであろう
心の傷に備えて、ぎゅっと拳を握った。









――――――――
―――――
――










その日はてっちゃん1人だった。
彼女は自宅に置いてきたらしい。






信用してるんだな。









「終わったし飯いこう」






ゆめまるが上着を羽織りながらそう言った。

今日はどこにしよう、そんなことを
みんなで考えながら話してると
てっちゃんのスマホが振動して、着信を伝えた。

。→←。



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まる - 最高です...続き待ってます! (2022年2月18日 11時) (レス) id: 61b78aff2e (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷大好き(プロフ) - ふぉーーー続きが気になる!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: 81eca2f435 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 乃亜さん» ありがとうございます、嬉しいです!ゆっくりですが、更新していきますので、よろしくお願いいたします (2020年11月8日 7時) (レス) id: e1f8560539 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - こういうお話大好きです!更新楽しみにしてます! (2020年11月7日 4時) (レス) id: 8b5f6f1ca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yui | 作成日時:2020年11月4日 15時

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