Story58-当日- ページ23
次の日
オーディションの時間が来た。
結華「それじゃオーディション始めまーす。まず…1年から…知佳ちゃん」
知佳「はい。」
結華「………まず課題曲。全部吹いて。転調する前に1回止めるから。」
知佳「…転調…？？」
結華「うーん…簡単に言うと曲の速さが変わる前には止めるね。」
知佳「は、はい。」
A「…知佳ちゃんの音色やばいなぁ。」
姫華「お前音色っていう言葉いつ覚えた？」
A「うるさい。……あ…今第3楽章吹いてる。」
姫華「…うん。」
A「てか第4楽章のところ、オーボエあったよね。誰が吹くの？」
姫華「うーん…伶凪か美佑かクラパの誰かかもね。オプションもあるからもし吹ける人がいなかったらペットの風花先輩か野菜かも。」
A「え？野菜？」
姫華「岡田 佐奈の事ね。野菜って呼ばれるようになったの。」
A「…ふーん。」
知佳「みかん、終わったよ。」
A「うん。行ってくる。」
姫華「頑張れよ。」
A「よろしくお願いします。」
結華「えっと…1番…課題曲全部吹いて。」
A「はい。」
由奈「…今吹いてるのみかんだっけ？」
姫華「うん。」
由奈「やば…上手すぎ…下手したらみかんに抜かされる…」
姫華「みかん、うちを越すって言ってるくらいだもん。」
由奈「それいつ言ってた？」
姫華「あなたと知佳ちゃんが帰ったあとだよ。うちの演奏見て上手くなりたいって。」
由奈「え…どうするの？ひめ、コンミスとられちゃうよ…！？」
姫華「そうだねぇ…。学年順じゃないってことにビックリだよね。」
由奈「それ…。」
瀬奈「みかん…長すぎない？」
姫華「…た、確かに…。」
由奈「あのさ、みかん、丸ついてあるところ以外吹いてるよね？」
瀬奈「…結華先輩見る目あるよね。」
由奈「どういうこと？」
瀬奈「あの子、音楽大嫌いっ子女子を演じてるよね。」
姫華「…？」
瀬奈「いや、大嫌いだったけどピアノを続けてた。」
由奈「…？？」
瀬奈「今もピアノを続けてたら…もしかするとみかんは絶対音感だと考えられる。」
姫華「えっ。」
由奈「うそっ。」
A「終わりましたーって…どうしました？次姫華先輩ですよ？」
姫華「あ、うん！」
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作者名：ひげちゃむ | 作成日時：2017年11月21日 22時
