ポートマフィアの教育官。番外編。 (ページ1)

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1．私の部屋は。① ページ1

no-side

『あっ中也』

｢ん？どうした？｣

Aは手をあげながら中也に近づく。

そして中也もポケットに手を入れる。

『うぉ、帽子くんおはよ〜。今日も付属品が手当してくれたの？相変わらずセンスないねぇ』

｢手前、頭かち割るぞ｣

｢うっわぁ、そりゃ怖い怖い｣と言って笑う。

構成員達は｢なんだこの状況｣と好奇心の塊で見ていた。

｢なんだ？俺を揶揄うために呼んだんかよ。相変わらず嫌な性格してやがる｣

『嫌な性格とは失礼な。
好奇心旺盛な儚げな少女だよ』

中也は顎に手を置いてAを眺める。

Aになっては手を広げてにやにやしていた。

｢……そうか｣

『長時間待った甲斐がなかったよ』

うげぇ、と半眼で見たあと、咳払いをした。

『今日、タコパしよう』

｢却下｣

『なんで！！？？』

中也は即座に却下。Aは本当に驚いていた。

Aの言い分によると、タコパは今の学生の流行りだし少しは学生という年齢を確かめたい。
本当だったら青春真っ只中のキャピキャピギャルだ。ずっと書類に向かってるのはギャルのやる事ではない。

らしい。

｢おい、キャピキャピギャルは死語だろ｣

『時代遅れでごめんね』

｢兎に角、夜の23時に仕事終わるから待ってて！｣と言ってからAの自室へと吸い込まれて行った。

｢まず23時にタコパって時点でギャルじゃねぇよ｣

そんな言葉はもうAには聞こえな＿＿＿

『別に私はギャルじゃないもんねーだ』

聞こえていた。