研磨よりもゲームが強いネトゲ廃人の彼氏になった件について。【黒尾鉄朗】

部活ゲー◇ ページ13

no-side


｢さようなら｣

『さようならー』


5限目も終わり、6限目も終わり、HRも終わったA達のクラスは部活に行く者と帰る者でわかれていた。

いつもなら、帰るAだが黒尾に呼ばれる。


『なに？』

｢約束通り、マネージャーしてもらいますよ｣

『あーそんなのも約束したねぇ』


マネージャーより告られたことの方が、Aにとっては重大だったのである。

そりゃ霞むだろう。


Aは鞄を机に置く。


『で、なに用意すればいい？』

｢体育着に着替えて、筆箱を持ってきてくれればいーよ。着替え終わったら男子更衣室の前で待ってて｣


｢了解｣と言って、体育着を持ったAは女子更衣室に行った。


＊＊
.


遅ぇなおい。

すぐに着替えてきたのに、男子更衣室で待つこと15分以上。そろそろ周りの人に変な目で見られてきた。


ようやく騒ぎ声と一緒にドアが開く。


｢えぇっ！マジで天久さんがマネージャーになってくれんの！？｣

｢だから言ってんじゃないデスカ｣

『来たと思ったらこんなにうるさいとは』


ドアから出てきたのは、もちろんクロ。それに隣のクラスの夜久衛輔くん。あと仏様と評される5組の海信行くんだった。


｢お前、どうやって天久さんをマネにしたんだよ！｣

｢Aからマネになるって言ってきたんだよ｣


こいつ告られたせいです。夜久くん、騙されないで。

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