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頑張ってみるは。 ページ6

no-side


抗争は最下構成員のお陰で終結し、止まっていた日常が再び動き出した。


そんな中、苛立ちを隠せない青年がひとり。

青年は執務室まで来ると足を止め、息を吐きながら扉を叩鼓する。


「失礼します」


扉を開けると、飽きてくるほどのお馴染みで森がエリスに服を着て欲しいと懇願していた。


青年と女に気づいたのか、森はきょとんとした顔で青年を見る。


「どうしたんだい?中也くん」


青年__中原中也は軽く礼をして、森達へ歩み寄る。


「すいません。Aからの伝言です」

「Aちゃんから?」


小首を傾げながら森は中也を見る。


中也は眉間に皺を寄せ、大きくため息をついた。


「"首領"へ、これから用事があるので書類は中原中也にやらせておいてください。あと中也、眉間に皺を寄せると老けるよAより。です……あンの野郎、なんで俺に丸投げなんだよ。糞太宰からも丸投げされるなんて彼奴ら似すぎだろ」


ブツブツと愚痴を言う中也に森とエリスは見合わせた。









横浜を見下ろせる丘、海が見える墓地にAはいた。

目の前には『S.O』と書かれた墓標がある。
先客がいたのか、白い花束が置かれていた。


Aは風で荒れた髪を整えながら、手に持っていた花束を置く。

そしてしゃがみ込み、静かに目を閉じて手を合わせた。


何分も手を合わせていると風で飛んだのか綺麗な翠の葉が落ちる。
Aは葉を持ち、微笑む。


『私は"大切な人を失わないように天才も凡人も関係なく強くしてあげたい"。それが私の願い』


墓標の前には写真があった。そこには3人の男と1人の少女が映っている。

光で照らされていてある男の顔が見えない。


『私がこっち側にいても恨まないでよ』


写真を丁寧に置いて、踵を返す。


突如、強い風で葉が沢山舞う。




____それで良い。




『え?』


後ろを見るが誰も居ない。

Aは「気の所為か」と呟いて笑い、再び前を向いて歩きだした。

ふー、と深呼吸をしていつも通りの笑顔にもどる。


『じゃ、それで頑張ってみるとしますか!』


元気な声が風に乗った。




ーーーーーーーー
か、感動、し、してくれま、したか?
感動出来たのなら嬉しい限りです。

気づいた人もいるかもしれませんが、"森先生"から"首領"に変わってます!いえぇえぇい!!

あと文マヨ凄いですね!((唐突

今、バンドみたいなやつやってんですけど……

神ですね。ありがとう。
文スト運営これからも愛す。

また、は。→←最後の挨拶は。



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作者名:MANA☆ | 作成日時:2024年2月12日 11時

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