検索窓
今日:23 hit、昨日:14 hit、合計:6,166 hit

だぁれ、は。 ページ15

敦くんside


太宰さんがドッグフードを食べたせいで腹を壊し、トイレにこもってから数十分後。

アナウンスが聞こえ、列車が着く。


中から春野さんとナオミさんが姿を現す。
僕は二人の名前を呼び、すぐに駆け寄った。


「ご無事でしたか!」

「えぇ……でも真逆、事務員が狙われるなんて」

「安心してください!僕たちが避難地点まで護衛しますから」


探偵社はポートマフィア等の組織に比べて戦闘系の、いや異能力者が少ない。

僕は異能者の一人。
今度は僕が、この力で探偵社の借りを返すんだ。

心に誓う。するとナオミさんが思い出したように後ろを向いた。


「そうだ、紹介しますわ!
列車の中で知り合ったのですけど…」


ナオミさんに続いて見ると、そこには小さな子供がいた。

男の子は真っ直ぐ僕の方に来るとぶつかってくる。
そして後ろを向く。


子供の顔を見た瞬間、全身の毛が逆だった。


___この子は危険だ。


「籠のなぁかのとぉりぃは〜♪」


誰しも聞いた事のある歌を歌いながら、服の袖を捲る。
腕には、包帯と一緒にカミソリが巻かれていた。

あれでは、軽くぶつかっただけでも大きな怪我をしてしまう。


さっき僕とぶつかった箇所には、血が出ている。


何故、僕にぶつかってきたんだ?


「いつぃつ出遣ぁる〜…後ろの正面だぁれ?」


歌い終わると同時に、子供が持っていた人形が不気味に笑い出した。


口を開けてと見つめていると、後ろにいた春野さんの様子がおかしくなる。

見ると、目からは赤黒い血が出ている。
一瞬の隙に春野さんは僕の首を掴んだ。


「ぐっ…!」

「あはは、おねえさんをなんとかしなきゃ殺されちゃうよ?」


敵の、異能攻撃!?


「敦さん!?」


ナオミの声が聞こえる。
でも、驚いてる場合じゃない。

今は太宰さんもいない。僕が皆を守らないと…!






__守るだと?






__笑わせるな餓鬼が。






__貴様如きが何を守れる?




違う違う違う違う!


今の僕は、もう昔の僕じゃない。


僕には、力があるんだっ!





僕は異能を解放した。



ーーーーー

141人!!???

え、いつの間に?え?え?え?


あ、ありがとうございます!生き返ります!え、傷口が回復したぁ!


もう感激です。これからも頑張ります!

"毒の手"は。→←列車では。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
167人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:MANA☆ | 作成日時:2024年2月12日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。