4.人を見た目で判断してはいけない ページ18
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寮の入口まで行くとそこにはリリアさんともう1人男の人がいた。
角が生えていて一見気難しそうな雰囲気…。
冷静な目もこちらからは睨まれてるor捕食者に狙われていると思ってしまうほどの迫力だ。
さっきの恐怖とはまた別の恐怖だ。
そんな事を考えてるうちにもうすぐそこになってしまった。
｢遅くなってしまいすみませんでした。初日の夜に外出許可ありがとうございます。只今戻りました｣
｢ふふっ、そうかしこまるでない。夕食食べていないからお腹減ったじゃろう。食堂まで案内しよう｣
｢あ、ありがとうございます｣
軽くお辞儀をしチラッと男の人の顔を見る。
いやしかし…この学校には美形しかいないのだろうか…
無意識にこっちで見慣れて元の世界に戻ったら地獄だろうな…と呑気なことを考えた。
｢お主の願いを叶える為にマレウスも連れてきたのじゃ。ディアソムニア寮の寮長じゃ｣
私の目線に気づいたのかリリアさんが男の人を紹介してくれた。
｢マレウス・ドラコニアだ｣
｢挨拶が遅れてすみません。今日からお世話になります。カンナ･シェーニャ･クローネです。マレウス先輩｣
すると｢マレウスでよい｣と先程も似たようなことを言われたなと思いながらマレウスさんと呼んだ。
不服そうな顔をする。
｢僕がよいと言ったらよいのだ。それに…｣
｢僕が恐ろしくないのか？｣とマレウスさんは続けた。
｢はい。こわくありません｣
と平然と答えると2人は大笑いした。
突然笑い出すからびっくりしてぎょっとした顔をする。
なんなのだろう。
正直、今最も怖いのはトラウマになっているユウのみであって…
確か…サバナクロー寮の寮長が第二王子だったり何かと偉い人？身分が高い人が多かった気がする…
もしかしてこの人も…？
｢僕の事を知らないなんてリリアから聞いたように本当に異世界から来たようだな｣
そしてじっと私を見たかと思えば、｢よしいいだろう。｣と何かの了承をしたのだ。
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作者名：ハヌル | 作成日時：2020年10月20日 7時
