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「でも、あの頃から俺は彪雅の事が好きだった。何度も連絡しようとしたけどそんなの都合良すぎると思った。今日彪雅がいるって知らなかったけど、偶然会えてこのチャンスを無駄にしたくなかったんだ。」
黒尾は俺に話してくれた。
確かに相手の人生を潰すのは嫌だ。
でも俺は…
「人生潰れてでもお前といたいって思ってたよ。」
黒尾はハッとした顔をして俺を見た。
「男同士なんて中々世間で認められないのも分かってる。そもそも俺だって男を好きになるって思ってなかったんだから、自分自身を認めるのにもたくさん時間かかった。でも、認めたからには付き合ったからにはそれ相応の覚悟が必要なんだなと思った。だから俺は付き合った。でも、お前は違ったんだな。今、俺と付き合ってもしやっと就けたお前の夢の仕事が無くなるとしたら?それでも付き合えるのか?」
黒尾は答えが出せずにいるような顔をした。
「考えが甘いんだよ。もう俺は一時の感情で流されない。お前の辛かった話はわかった。ただ同情はしない。自惚れんな。殺意が湧く」
おれは走ってその場を去った。
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作者名:ハヌル | 作成日時:2020年7月25日 14時