夏が終わるっつうの ページ9
「おい、夏だぞ。」
そろそろ9月に差し掛かっちまう。
俺の、俺らの大事な夏が終わるっつうのに、
「そうだね、
ところでミツどうしたの?
その浮き輪に水着にサングラスに水鉄砲。」
「馬鹿じゃねーの!?
夏と言ったら水遊び!プール!海!だろ!?」
「残念だけど俺はミツと違ってインドアだし」
ありえねーコイツ!!!
キャンプが趣味なのも波に乗ってサーフィンしてんのも知ってんだよ!
「ンなこと言ってねぇで準備しろ。
お前の海パンはもう買ってんだよ」
「いくら?出すよ」
「すぐそうやってお前は...言わねえからな。
行くぞ海。」
「えーーーー。」
_____。
「なんだその女子みてぇなラッシュガード」
「肌の露出はNGなんだよねー。」
「普段ギャルみてえに肩出してる癖に何言ってんだ。」
それに俺はそんな格好じゃムラつかねえんだよ!
せっかく野外での露出を堂々と楽しめる機会だっつうのに
このチャンスを逃しては男が廃るだろ。
「脱げ。」
「ミツのえっち。」
「うるせーよ!!!」
なんてひっぺがす。
「だって勿体ぶらないとミツ、女のコ見るじゃん?」
...。
「ほら図星。ミツってわかりやすいね。」
ふふふってまた口元に手当てて微笑んでる。
俺は元々異性愛者だしコイツのこういう女みてえな一面のおかげでコイツを好きになったのはそれはそうなんだが。
「ほら、サーフィンしよ。」
なんて、結局俺を置いて先に行った。
波打ち際でサーフボードを片手に
豪快に波に乗る太輔に見惚れる俺。
元々ギャップに弱いのもあるけど
普段女みてえに華奢で女みてえな仕草で言葉遣いで
ああやって男らしさを発揮し出すから危うく俺が女になりかける。
なりかけ...なんて威張ってるけどベッドでは俺が下だったり。
「お兄さんこれからサーフィン〜?」
2人組の可愛らしいねーちゃんたち。
茶髪の巻き髪が良く似合う、いかにもな感じと、
色白巨乳の清楚、ちゃん。
「そーだよ、お姉さんらは?」
「あたしら?んー、かっこいいお兄さんのかっこいいとこ見てようかな〜」
「照れること言ってくれんね〜」
茶髪のねーちゃんにしがみつく一切喋らない清楚ちゃんに目がいってしょうがねえけど、なんとか会話を成立させてる。
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作者名:Cuz | 作成日時:2019年8月26日 12時