※別世界のアイドル ページ5
リアル設定。
藤ヶ谷さんの性格が作者の想像上の
酷いことになってしまっているので、
いや〜な方はスルーしてください
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アイツが脱退して、3年ぐらい
CMだったりドラマだったり、芸能の闇?なるもののゴタゴタも2年前には収まってる。
もうすっかりあっちの事務所も、
地上波レギュラーを獲得できるようになっていて、
3年というのは短いようで
何気に変化が身近に感じる年数だ。
結局俺らもアイツも、
卒業の理由は未だにあやふやにしたまんまで、
同じ番組、ドラマに共演することも未だにない。
まあ俺らのレギュラー番組の合間のCMにアイツが出たりして勝手にファンが騒いだり、ってのはあったかな。
まあとにかく"共演"はない。
なかったんだけど、
「よろしくおねがいしまーす」
おどけた声で楽屋挨拶しにきたアイツ。
それに心底嬉しそうに話しかけに行く宮田。
「キタミツー!今日はよろしくね。
久しぶり、ではないか、先週飯食ったもんなあ!」
俺ら。
いや、俺の知らない話。
「おお、みやたー、今週は?どうする?」
「宮田だけずるー、みつー、俺もご飯行きたーい」
「んや、玉はドラマあるし時間ねえべ?」
なんて、嬉しそうに。
難しい顔をしてスケジュール帳を覗く玉に
「無理はすんなよ。嬉しいけど」
些細な気遣いと自分の意思、さすがだよなコイツも。
宮田と玉森が会話を終わらせたとき、
様子を伺ってた高嗣がアイツに飛びつく。
「ミツ!来いって言ってたのに結局3年越しかよー!」
なんて、今年のライブにも招待してたのに、
さも感動の再会のような雰囲気。
「んやー、ごめんごめん、
まぁまぁ難しかったんだぞ。
頑張ったんだぞ俺!」
「まあ何でもいいけどね、ミツと仕事できるなら」
ってなんだか泣きそうになってるし。
アイツが来た瞬間から子供みたいに目を伏せる健永、
興味無さそうにスマホを覗いてるわた、
ざわついてしょうがない俺。
高嗣とも話が終わったらしく、
トボトボとソファに座ってる俺の横にドボンって、
「よ、元気してた?」
目を合わせる。
___あぁ、この目。
俺がかつて好きだった、
かつての大好きなアニキの、
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作者名:Cuz | 作成日時:2019年8月26日 12時