短編集【F*Ki】 (ページ16)

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...なんて言ってたのが1週間前の出来事。

「なんでこんなニューエラあんの？」

「あ、それね、いいでしょ。
YouTubeの企画で色々やり取りしててさー」

「...ほぉ。」

「ミツも買う？ニューエラ。」

「いや、俺もうほかに持ってるし、いらねーよ。」

とかやり取りしてたのが更に3日前。

「...なにこれ、当てつけ？」

「なにが？」

明らかによこーさんから貰ってきただろみたいな
料理のレシピ本。

「俺、ちゃんと嫉妬深いってのは言ったはずだけど？」

「うん、ほんとかなーって。」

「なに？こんだけ長く一緒にいて
そんなことも伝わらないわけ？」

流石に悲しいんだけど。

「んー、うん。たぶん？」

「お前俺の事よく見てると思ってたんだけど？」

「まぁグループにいた時はね。
俺がタカシとかと喋ってると露骨に
キョドってるなあとは思ってたけど。」

って、思い出し笑いしてちょっとご機嫌そう。

「お前なぁ...。」

「たまには許してよ。俺もこれでしばらくやめるから。」

「しばらく、って...。」

「ミツはいっつも、でしょ？」

そんなん言われたらぐうの音も出ねえよな。

「...それはごめん。」

「ミツの嫉妬した顔見るのは我慢した
ご褒美みたいな、そんな感じ。
おあいこじゃない？
ミツが寂しがり屋なのはわかってるよ。」

「...」

「ねえ、わたがくれた靴、まだあるでしょ？」

「...んぁ？」

急になんの話だよ。

「わたがくれたスポーツシューズ、
ダンスの練習に持ってってるでしょ？」

「...おぉ。」

「あれ一緒の日に投稿しない？」

「...は？匂わせってこと？」

「ふふ、そうゆうこと。
俺もミツも満足するでしょ。これで」

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「思った通りだー笑」

SNSは一部が大盛り上がりでした。

＿＿＿＿＿＿＿＿Fin

なんで2人は同じ日に同じ靴うpしたんだ？？
永遠に引きずってやる。