検索窓
今日:9 hit、昨日:1 hit、合計:2,033 hit

朝。 ページ13

目が覚めると隣にはミツ。
案の定目覚ましが鳴る前に起きた俺は、
ミツのためにも目覚ましを止めておく。


...寝顔、いいな。黙ってれば可愛いのに。
元々口角が下がり気味の俺と違って
きゅいっと上がっている口角には心底羨ましさを感じる。
ベースの真顔が笑顔みたいなとこあるのに、
時折見せる真顔は色気の塊そのものだ。


しばらく寝顔を堪能した俺はベッドから降りて
朝食を作りにキッチンへと出向く。
...まあ、朝食って言っても
パンとソーセージと目玉焼きを焼くだけなんだけどね。


パンをトースターにセットして、
フライパンにソーセージを投げ入れてとりあえず焼く。
ミツ、いくつソーセージ食べるかな。


「...ぉあ゛よ」


ふと背後に温もりを感じた。
腰に巻き付けられた腕に抱きしめられてる。
それは分かっているが、火も使ってるし危ないので
振り向きたい気持ちを抑えつつフライパンを握る。


「...ミツ、おはよう。起きたんだね」


「起きたわ。隣見たらいねーし、いいよ朝飯は
とりあえずもっぺん二度寝しよ。
まだねみぃ。」


「でももうソーセージも焼いてるし、
パンだってセットしちゃったよ」


チン!


「...ほら。」



都合が悪くなったのかより強い力で
抱きしめられる。


「なんでこっち見ねえの」


話だって逸らし出した。


「だって今、火使ってるでしょ?」


「ふーん、」


そう訳を話すと会話は続かない。
それがいつもの俺たちのテンポ感だ。


「まあいいや、それ早く食って早くベッド来てね」


とてつもなく身勝手な命令をして
ミツは俺らの寝室へ戻って行った。

抱きつきながら"早くベッド来てね"...ってなんだよ。
朝からそういったお誘いは困るんだけど?




.




「おせーよ」


寝とけばよかったのに、
わざわざ俺が来るまで起きてたんだって、
かわいいヤツ。


「はい、お互い久しぶりの休日なんだし
ゆっくり寝ようね」


「ん。ほら、こいよ」


って腕広げ出すからその胸に飛び込む訳もなく
自分の胸にミツの頭を引き寄せねじ込む。


「結局これかよ」


文面だけ見ると拗ねてるようにも見えるが
甘えるのが好きなミツは満更でもなさそうに
俺の背中に手を回してきた。


「こっち見て、ミツ。」


腕の隙間から縫うようにこちらを見上げるミツ。
眠たげな上目遣いが今にも俺を夢の世界へ導きそうだ。


「んだよ」


「おやすみ」


そのまあるいおでこにキスをすると、
ミツは静かに眠りについた。



_____Fin

夜。→←#



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:北山宏光 , 藤ヶ谷太輔 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Cuz | 作成日時:2019年8月26日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。