短編集【F*Ki】 (ページ1)

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おふぃすらぶ？ページ1

「藤ヶ谷」

...久々に名前呼ばれた気がする

「北山」

俺のデスクに擦り寄ってきた同期

「次の会議の資料おわったわ」

「おぉ、お疲れ」

大型企画を任されてから北山のチームは大賑わい。

自分の案が大好きな北山は、仕事にやりがいをもってホクホクとしてる。
そんな北山の表情は遠目から見てても楽しいと思えるものだ。

「久々サシでもいかね？」

嬉しいお誘い、だけど、

「あー...俺受付の子にも誘われてるんだよね」

「ふ〜ん...俺は行っちゃダメなの？」

いや、おい、

華金だぞ。

華金に女と2人、だったんだぞ。

こんなの独身の好青年に何らかの展開があるはずだろ。

くるなよ。

「いやいいけど、気まずくないの？」

「全然？藤ヶ谷いるし」

「あぁ...、そう...」

そんな言われ方すると、折れるわ。

「えー！先輩とミツ飲み行くの、俺も連れてってー」

って俺に抱きついてきたのは二階堂。

北山にだけ呼び捨てなんだよな。
俺にとっても、きっと北山にとっても可愛い後輩だ

「おいっ！離れろよ。俺と飲み行くんだよっ」

「あと受付の子もね」

「え！？女の子いんの！？

尚更行きたいんだけど！！！！！」

「藤ヶ谷...」

「ごめん」

とりあえず受付の子にも連絡しよ。