【鬼徹】白澤さんの弟子、鬼灯さんの幼馴染、みんなの天使 (ページ2)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:25,017 hit

壱。ページ2

村人「雨が、雨が降らないぞ！」

ある村は、全く雨が降らないことでみんな悩んでいた

村人「この前の生け贄は意味がなかったのか…？」

村人「今回も生け贄を出すのか？もう出せるような人間がいないじゃないか！」

村人「…ここの村から出すか…」

村人「わ、私のところは嫌だぞ！」

村人「私のところだって！」

どこから生け贄を出すか口論している時に一人が案を出した

村人「そうだ！最近この辺りに迷い込んだ小娘がいるじゃないか！」

村人「そうだ！そいつを生け贄にだそう！」

村人「早速探してくる！」

村人が立ち上がろうとしたとき

村人「それならうちに泊まっているぞ」

村人「そ、そうなのか！でもどうして泊めたりしたんだ？どうせ何も＿」

村人「それが持っていたんだよ。米と酒を」

村人「そうだったのか」

村人「それじゃあ連れてくるか」

そう言って立ち上がる

村人達は生け贄用の着物と毒を用意し、生け贄を祀る壇で待った

＿＿＿＿＿＿

その頃の娘

貴「折角泊めてもらってるんだから働かないとな！」

娘はせっせと家事をやっていた

村人「おい、小娘いるか？」

貴「あ、はい！」

手を一旦止め村人のもとへ駆け寄る

貴「なんですか？」

村人「ああ、この村には最近雨が降っていないことはわかってるな？」

貴「はい」

村人「この村はそういうときに神様へ生け贄を捧げるんだ」

貴「まさか…」

村人「そうだ、今回の生贄はお前に決まった」

小娘は一瞬絶望した目だったがすぐに戻り真剣な顔になった

貴「数日間お世話になりました」

村人「そうか、それでは生け贄を祀る壇に行こうか」

貴「はい」

＿＿＿＿＿＿

生贄の壇にて

村人「おーい」

村人「連れてきたか」

村人「早速この衣装に着替えろ」

貴「はい」

手渡された衣装に着替え、壇に登る

村人「今度こそ雨が降るよな(ボソッ」

村人「前のは神様に気に入ってもらえなかったんだ(ボソッ」

村人「迷い込んだのがみなしごでよかったな(ボソッ」

貴「…」

用意された毒を手に取り一気に飲む

その時に、娘は

「絶対にこの村全員呪ってやる」

そう強く思いながら息絶えたのであった

＿＿＿＿＿＿

ちょ、ええ…夢主ちゃん怖い…