腐敗の風

メリット？ ページ32

ポツ…ポツポツボタボタ…

潤『なんかヤベェぞ！』
和『なんで地下に水が…』
智『翔君ッ！ッ翔…君ッ！！』
雅『早く逃げよ！俺が翔ちゃんおぶってくから！！』

3人『……え？』
雅『……え？』

　ボタボタボタボタッ

翔『っん…ん！？…っ、冷てぇ！！』
3人『……え！？』
翔『……え？』

……………………………………………………
俺は暫く記憶を無くしてたみたいだ…その間に何が起きたのか分からない…けど、妙な罪悪感が残る…

和『相葉さん…あなた翔ちゃんに何撃ったの？』
雅『ぇ？何って…麻酔薬…』
潤『ッ！…やられたよ〜』
雅『もしかしてホントに撃ったと思ったの？！』
和『いや相葉さん遂に気がふれたのかと』
雅『ふれないわっ！』
智『ビックリした〜オイラが殺したのかと思った！』
翔『あれ！智君の記憶戻ってる！？』

皆から何が起きたのかざっくりと説明を貰った…やっぱ俺は皆に迷惑をかけたみたいだ…

翔『ぃや…マジでごめん！反省だわ…』
和『なりたくてなった訳じゃないし、大丈夫だよ翔ちゃん』
雅『そ、そ！翔ちゃんが無事で良かったよ』
潤『それよりさ…この水大丈夫？』

天井からボタボタと水が降ってくる…止まる気配無く寧ろ水の勢いはどんどん激しくなっている。

和『早く出た方が良さそうだなコレ！』
翔『ぇここ地下だろ！？…地上が水浸たしって事？！』
智『いこ早く！』

５人で移動を開始しようとすると…

研者『待てッ！ 111番ッ！！』

白衣の男が呼び止めてきた、確か智君と一緒にいた奴だ…

智『オメーホッントしつけーなッ！！！』
潤『ほっとけよ！』
研者『違うッ！ 111番…ぃや、大野君…』
智『？』
研者『君の事は諦める！その代わりと言ったら難だが……ここからの脱出に君達について行ってもいいかね…』
５『………』

俺達は無言で顔を見合わせ、最後にリーダーを見る…

智『ついて来るのは勝手だけど、はぐれても探さないからな…』
研者『構わない、ただここからの脱出が困難になってきている今、共に行動する方がお互いにメリットが多くなる！そう思ったからだ…』
和『デメリットも多そだけど…』

俯きながら小声でニノが呟く…

翔『メリットって？例えば？』
研者『この施設の道案内…とか』
５人『…………』

確かにそれは俺達に大きなメリットだ…

潤『リーダーがいいって言ってんだからいんじゃね？…そんかわりまた変なマネしたら速攻で置いてくからな』

そんな感じで研究者を加え俺達は移動を開始した

帰り道→←潤side~時を止めた者~

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す