腐敗の風

雅紀side ページ28

潤『次は111番の話しだ…』
和『111番も我々の仲間なんだけどさぁ…使ったの？例の薬…』
闘員『111番に関しては諦めた方がいい…』
和『ごめんなさいっ？質問に答えてほしいんだよなぁ』
雅『リーダーと一緒にいた人は？誰？』
闘員『例の薬の開発者でもありこの施設のセンター長だ…111番はセンター長の被験体、おそらくもう記憶が戻る事は無いな…』
3人『！！？』
潤『どう言う事？…』
闘員『1、２回の投与なら数時間で薬の効果は切れるが奴は既に7、8回は打たれている筈…111番はセンター長が造り上げた完全な人間兵器だよ』
雅『兵器って！……』

　ズドッオッオオッオッン！！！

話しを聞き出している間も凄い音が鳴り続けてる…そんな中、聞き馴染みのある声が聞こえてきた！

智『翔ちゃん止まれッ！！身体保たねぇぞ！！』
翔『ぅあああああぁぁッ！！！』
3人『大野さんっ！！？』

リーダーが暴れる翔ちゃんを後ろから羽交い締めにして必死で止めている！

研者『111番ッ！！…何故、何故記憶がdeleteしないっ！！』
智『だからオイラは111番じゃねぇって言ってんだろがっ！！』

少し離れた場所で白衣を着た男がリーダーに向かって叫んでる…さっきリーダーを連れ出そうとした奴…多分アイツが開発者のセンター長だ！！

和『あーれ〜…なんか話しが違くないか〜』
雅『お前ら記憶が戻らないなんて嘘つくなよ！！ホントに撃つぞ！！』
闘員『ま、待て！今までの被験者達は実際3回も打てば記憶が戻る事は無かったんだ！！』
潤『なら111番が 7、8回打たれてるって事が嘘だった訳か！』
闘員『ち、違う！奴はホントに』
和『行きましょう！』

ニノが階段を駆け足で降りて行く、松潤と俺も後に続いた。

雅『リーダーーーっ！！！』
智『！！！』
潤『迎えに来たよーーっ！！』
和『ここまで来るの大変だったんだから！！』
智『…ぅ………』

リーダーが俺達を見つけると一瞬驚いた顔した後、目がうるうるして…

智『…ぉ…まえら…っめっちゃ嬉しいぞ！コノヤローーっ！！！』

リーダーが顔を真っ赤にしながら叫んだ！多分泣いてる…そんなリーダーを見てたらこっちまで涙がっ…

雅『無事で良かったッ！！』
和『…感動は後回しでっ…』

そう言ったニノの目もうるうるになってる…でも確かに今は何時までも感動してる場合じゃない！

　ズドッズドドンォズドッ！！！

潤『翔君を落ち着かせて、ここから出るぞっ！！』

松潤が近づいて来るゾンビを撃ち倒しながら言う！

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