よんじゅうきゅうわ ページ4
なんやかんやとしていればキャンプ合宿当日、川が綺麗な山の麓にあるキャンプ場を貸切り、班ごとに大きめのテントを2つ支給され、男女で別れて2晩過ごす。
食事はその都度材料を支給されるらしいが、作るのはA達生徒諸君だ。
初日の昼はBBQ、各々に渡った食材を自由に焼いて食べていく
「皆子鶏肉と牛肉どっちがいーい?」
「とりー!」
「はーい!」
皆子は頬袋にいっぱいいっぱい詰め込んで食べている。可愛い。それをビデオカメラに収めているショッピに関しては犯罪臭しかしないが
「姉さん僕牛で〜!」
「同い年やろが自分でやらんかい!」
チーノ君はナチュラルに甘えてくるからつい世話を妬いてしまう。だってお肉もちゅもちゅしてるフクロウ可愛すぎんだもん
「ほら焼けたよ!!」
「わーいありがと〜!」
フクロウがめっちゃ幸せそうな顔してる…!!!
可愛い!!しかもほっぺに食べかすついてる〜!!!
「んふ、ついてるよ」
頭を一撫でしてから口の端に着いたご飯粒を取ってやる。マジでふわふわちょーかわいい…!
あ…
「ぁ、えと…あ、ざす」
久々にやっちまったな?
気まずげに俯くチーノくんとその光景を冷ややかな眼差しで見つめてくるショッピ、やめてくれ不可抗力だ
「チーノくんの頭ふわふわしててめちゃくちゃ撫で心地いいもんね!撫でちゃう気持ちわかる!」
うんうんと共感してくれる皆子、今は多分それ修羅場しか産まない気がする
「は???え、百合川さんに頭撫でられたんお前、は?????突然の裏切りやん」
「なになに、俺なんかした??撫でられたって…あれやで??もみくちゃにされたの間違いやない??主に撫でられたん海咲さんやし」
「ちょっとでも撫でられとるやんけ!!!!許せん詫びにこれ食え」
そう言って自分のさらにあったおにぎりや野菜類を全てチーノくんの皿に移した。
「いや自分で食えや!!」
「いやもうギブ」
「先に言わんかいめっちゃ焼いとるわこちとら」
2人の口論に聞き捨てならない言葉が聞こえ咄嗟に反応してしまった。未だに色々焼いているのにギブだと??
私に全部食えと???
「チーノくん、手伝って」
「おぁ…まじか」
「私も食べるよ!!」
可愛いね皆子、でも分かってる?君のお皿食べかけいっぱいまだ残ってるよ…
「そういえば売店にアイス売っとったな…行こ」
「行くなあほ!!飯食え!!」
「そーだそーだ!!そのほっそい体に肉つけろ!!バカコアラ!!」
「おいひぃ」
2075人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めめめ - 泣けるし面白いしで一番好きです、、、ずっと応援してます! (11月28日 13時) (レス) @page3 id: befb0f92fd (このIDを非表示/違反報告)
サーモンの生き残り - とっても面白かったです!! 声を出して笑ってしまい親に気持ち悪がられました、、、 (8月1日 19時) (レス) @page3 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
シンジン - 一気読みしてしまいました!!今まで読んだことがない系統でめっちゃ面白いです、、応援してます❣️❣️ (6月7日 2時) (レス) id: d4fe015f60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:弥生夏 | 作成日時:2023年5月5日 1時