よんじゅうななわ ページ2
「で、なんで私たちと組ませたいのか生徒会長さんは言ってなかったの?」
あまりに恐ろしい嫉妬の目線を感じていたので、人のあまり通らない二年塔の間の渡り廊下で話すことにした。
「ん〜、そこまでは聞いてへんわ、君ら2人と組んでこい〜!言われただけやし」
「まあチーノがおったら他にそこまで仲ええ友達とか居らんからどうでもええと思ってたし、全然知らん女と組むよかあんたらと組んだ方が倍ましやしな」
何か異論でも?と言わんばかりに遠慮などどこかに置いてきた彼らは名前を書けとメンバー記載用紙を渡してくる。
確かに料理や炭を運ぶのも班事にやってもらうってことで男女混合の協力をあおがれてはいた。
確かにクラスの男女の比率的に他クラスと班を組むことも許可されてはいた。
私には生徒会と関わらないという選択肢はないのか
「ところで百合川さんゼリーとか好きですか」
「うえ!?ゼリー?うん、好きだよ…?」
「じゃあこれどうぞ」
ショッピはどこから出したのかりんご味の吸うタイプのゼリーを出した。
皆子はキラキラと目を輝かせ
「いいの!?」
という始末だ。
「もちろん」
「ショッピさん??皆子を餌付けしないで貰えます??」
「ショッピくんってちょっと怖いのかなって思ったけどとってもいい人何だねAちゃん…!!」
「ちょろいよ皆子!!気づいてそいつ下心しかないから!」
嬉しそうにりんごゼリーを手渡される皆子、美味しそうに食べている。バンビも幸せそうに花を飛ばしている。とても可愛い。
「めっちゃ可愛い」
「それな」
「お前ら……」
私とショッピが共鳴しているのを見て若干引いているチーノくん、梟が険しい顔になってる。可愛いね。
そしてショッピくん、君はずるい
コアラが小鹿にくさを上げているところなんて可愛いに決まってるじゃない…!!
めっちゃ可愛いこの子達
私はため息を着きながらコアラと小鹿の頭を撫でまくった。結果ショッピと皆子の頭をわしゃわしゃしてるんだけど
「っちょ、なにやってんの…?」
「わぁぁぁ…Aちゃぁぁ、あたまぁがぁ、ゆれぇるぅぅ」
「可愛いのが悪いんだぁぁ!」
わしゃしゃしゃしゃと撫でまくった。
ショッピを屈ませて皆子はちょっと優しめに
ショッピも最初こそ抵抗していたが私の力に負けて『ゴリラが…』と憎まれ口を叩いていた。
ふん、非力が
そんななか、チーノだけが彼女達を黙って見ていた。
「……」
まさか、なんて思考が彼の頭によぎる。
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めめめ - 泣けるし面白いしで一番好きです、、、ずっと応援してます! (11月28日 13時) (レス) @page3 id: befb0f92fd (このIDを非表示/違反報告)
サーモンの生き残り - とっても面白かったです!! 声を出して笑ってしまい親に気持ち悪がられました、、、 (8月1日 19時) (レス) @page3 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
シンジン - 一気読みしてしまいました!!今まで読んだことがない系統でめっちゃ面白いです、、応援してます❣️❣️ (6月7日 2時) (レス) id: d4fe015f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弥生夏 | 作成日時:2023年5月5日 1時