行ってこい ページ41
「……A！！」
気が付けば、いつの間にかKOUHEIの姿が見えなくなっている。
kEYTALKのライブが終わる寸前にKOUHEIは先に外へ出ていたのか。
油断した……。
「俺、義勝を追いかけてくる！」
「待て、拓也！！」
あきらが俺の腕を掴む。
「お前、この後ライブやぞ！」
「でも、Aが……」
「……俺が行ってくる」
GENは恐る恐る声を出す。
「KOUHEIの計画は、俺が止める」
「まだ屋上が開いてる筈や。行ってみるとええで」
セイヤの言葉にGENは頷き、走って音楽室を出る。
「ここはGENに任せよう。義勝には後で俺達が厳しく言っとくから」
巨匠は俺をなだめるように肩を叩く。
ずっとAの側にいるって決めたのに。
もうAを悲しませないって決めたのに。
それなのに、待ってる事しか出来へん。
自分に腹が立つ。
「心配しなくていいよ」
川上洋平とヒロさんがこちらに来た。
「出演順を変更する。KANA-BOONの次はキュウソだ」
セイヤたちはざわついている。
「オーラルは俺達の次。つまり、このライブの大トリを任せる」
俺と川上洋平の目が合う。
「行ってこいよ」
「あんたの事、初めて良い人やと思えました」
「……お前には助けられたからな」
川上洋平は少し照れてる様に見えた。
「俺達が繋いでるから、行っておいで」
ヒロさんは王様が照れている様を笑いながら俺に言った。
「ありがとうございます」
「拓也！お前が戻って来なかったら、俺らライブ出来ないんやからな！」
「馬鹿、分かってるわ」
俺は屋上へ向かって走った。
大好きなあの子の涙は、もう見たくないから。
『ねえ、何処に向かってるの？』
「拓也が絶対来れない場所だよ」
水沢の不安そうな顔が可愛らしい。
「そんなに怖がらなくていいよ。俺がそばにいるから」
ようやく決着が着く。
水沢Aは、拓也のモノでもGENのモノでもない。
彼女は、俺だけのモノ。
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神吉ひなの(プロフ) - ほんとに更新お願いします。いいところで止まってしまっているので、、 (2017年8月28日 14時) (
レス) id: 8d3e88b876 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - きたの赤身さん» いえいえ！こちらこそすごく楽しませてもらってます！作者さんの文才に感心しっぱなしです！！笑これからも応援してます！！(*´∇｀*) (2017年3月5日 12時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - ふわりさん» コメントありがとうございました！凄い励まされたので更新頑張ります！ (2017年3月5日 2時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - コメント失礼します！とっても面白いです！物語の世界に引き込まれました！！是非更新していただけると嬉しいです！ (2017年3月2日 20時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
きたの赤身(プロフ) - 月苺さん» ありがとうございます！KOUHEIさんをブラックキャラにしていいのかと思いながら書いていたので(笑)、気に入って頂けてるなんて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2016年12月16日 15時) (レス) id: 5637995c07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの赤身 | 作成日時：2016年11月8日 3時
